3回、チャルンパック(右)に右フックを放つユーリ阿久井(撮影・園田高夫)

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 「ボクシング・WBA世界フライ級タイトルマッチ」(13日、有明アリーナ)

 同級王者のユーリ阿久井政悟(29)=倉敷守安=は、挑戦者で同級15位タナンチャイ・チャルンパック(24)=タイ=に判定2−1で辛勝し、2度目の防衛に成功した。

 阿久井は序盤優位に戦いながらも、終盤は尻上がりにペースを上げてきた相手に苦戦。10回にはボディに細かい連打を被弾するなど、苦しんだ。

 判定を聞いた後はホッとした様子で相手と抱擁。リング上でのインタビューでは「勝ったといっても完勝じゃない。すごく強い相手で、若くて勢いがあった。フェイスオフでずっとベルトを見ていた(くらい貪欲だった)」と反省が口をついた。

 妻や2人の娘も見守っていたが、「(娘の応援は)届いていた。力になったし、最後いけたのは娘のおかげ」と感謝。今後については「心の中で自分が連勝しろと言っているので、連勝します。もっと頑張ります。今日は全然ダメダメな内容だったので、次はもっと良い試合を見せられるように頑張る」と気を引き締めていた。