30日より放送されている橋本環奈主演の連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合 毎週月〜土曜8:00〜ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、主人公・米田結の祖父・米田永吉役の松平健がコミカルな演技で存在感を放ち、反響を呼んでいる。松平について、制作統括の宇佐川隆史氏と脚本を担当している根本ノンジ氏に話を聞いた。

連続テレビ小説『おむすび』米田永吉役の松平健

○主人公の祖父・永吉役でコミカルな演技に挑戦

連続テレビ小説(朝ドラ)第111作となる『おむすび』は、平成元年生まれの主人公・米田結(橋本環奈)がギャル文化と出会い、やがて栄養士として、“縁・人・未来”と大切なものを次々と結んでいく物語。結はどんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、激動の平成・令和を思いきり楽しく、時に悩みながらもパワフルに突き進む。

朝ドラ初出演の松平が演じている米田永吉は、プロ野球のホークスの大ファンで、自由奔放な“大ホラ吹き”。農家を継ぐ前までは長距離トラックのドライバーをやっていた。勝手に楽隠居を満喫し、精力的にあちこち出歩いているという役どころだ。

家族のコミカルなシーンの中心的な存在を担っている永吉役・松平の起用について、制作統括の宇佐川隆史氏は「全スタッフ・出演者思っていることですが、そもそも朝ドラは、皆さんの朝を元気にしたい、楽しくしたいという思いがあります。高尚にというよりも、今回は『愚直に』という感じで、ストレートに元気になるものを伝えたいと思ったときに、素直にお願いしたいと思ったのが松平さんでした」と説明した。

再ブームを巻き起こしている「マツケンサンバII」などで世の中に元気を与え続けている松平。本作でも元気を届ける存在を任された。

宇佐川氏は「最近では幅広い年齢層の方々にパワーを与えられていらっしゃいますし、『暴れん坊将軍』といったかっこいい渋い松平さんは見ていますが、ホークスを応援する法被を着た松平さんを想像したときに、脚本家やスタッフみんなが笑顔になって、これ以上の元気はないなと思ってお願いしました」と語る。

松平自身も永吉役を楽しんでいるそうで、現場では家族役キャストの絆も生まれているという。

「松平さんにとってもここまでのコミカルな役は初めてだとおっしゃっていましたが、非常に現場でも楽しく演じていらっしゃって、それによって家族役の皆さんの絆も深まっているかなと思っています。この前セッティング中に裏側を覗いたら、皆さんが健康体操を一緒にやっていて、本物の家族だなと感じ、この家族のキャスティングで本当によかったと感動しました」

脚本の根本氏も、特にお気に入りキャラとして永吉役を挙げ、「自分で書いていても面白いなと思いますし、それを松平さんがやってくれるというのがすごく幸せです。栄吉さんは気に入っています」とうれしそうに話していた。





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