チョ・ジヌン、イ・ソンギュンさんを思い涙…衝撃の共演秘話も「腰にひびが入っていた」

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チョ・ジヌンが、10年前に「最後まで行く」で共演したイ・ソンギュンさんを思い、涙を流した。

10月2日、イ・ソンギュンさんは「第29回釜山(プサン)国際映画祭」で韓国映画功労賞を受賞した。また、「釜山国際映画祭」は、特別企画プログラム「美しい人、イ・ソンギュン」を開催する。彼の代表作である「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」や、「パラサイト 半地下の家族」など6作品を上映し、スペシャルトークも行われる予定だ。

2014年に公開された映画「最後まで行く」も彼の代表作に選ばれた中、映画を演出したキム・ソンフン監督と、共演者のチョ・ジヌンは3日、釜山海雲台(ヘウンデ)ロッテシネマ・センタムシティ店で開かれた映画「最後まで行く」(監督:キム・ソンフン)のスペシャルトーク「イ・ソンギュンさんを記憶する」に参加した。

この日、キム・ソンフン監督は「2013年に初めてイ・ソンギュンさんに会った」とし、「当時、初めて尋ねられたことは『なぜ自分にこの役をオファーしたのか』だった。一般的な質問というよりは、似合わないのではないかという質問を真剣に投げかけた感じだ」と語った。

続けて「それまでイ・ソンギュンさんは、恋愛映画、またはホン・サンス監督の映画で、カッコ悪い男を演じていた。しかし、コ・ゴンスというキャラクターが道徳的に、また法的に良い人ではないため、この映画にイ・ソンギュンという俳優が絶対に必要だった」とし、「観客が2時間の間、彼を応援し、同情しなければならないが、イ・ソンギュンさんの善良なイメージと顔が説得力を持つのではないかと思った」とキャスティングの理由を明かした。

キム・ソンフン監督は、故人について「過不足なく、とてもハンサムな俳優」とし、「監督としては役割を提示する上で無限に近いほど、イメージを想像するインスピレーションになる」と語った。この時、涙を見せた監督は「俳優としても、人としても、笑う姿が本当に美しい」とし、しばらく言葉に詰まった。

「最後まで行く」は、イ・ソンギュンさんとチョ・ジヌンの激しいアクションが目を引く作品だ。チョ・ジヌンは「僕が加害者の立場だが、(イ・ソンギュンさんの役だったら)僕は耐えられなかったと思う。それでも(イ・ソンギュンさんは)何も言わず、顔に出さなかった」とし、キム・ソンフン監督も同意し、「悪かった」と遅まきながら謝罪する場面も。

またチョ・ジヌンは、「着替えるとき、前日のあざはそのままで、当日も新しいあざができていた。その時は『今日は何だか仕事した気分だな』と言っていた。名誉の痕だった。それほどアクションに入り込んでいた」と撮影を振り返った。さらに、「僕がバスタブの上で彼の上に乗るシーンがあったけれど、兄さんが悲鳴を上げた。『そんなに?』と思っていたら、腰にひびが入っていた」と、ひやりとするエピソードを打ち明けた。

さらに“人間イ・ソンギュン”については、「ツンデレのようで、心の奥底にまで触れるような面もある。本当にいい兄さんだった。実の兄はいないが、本当の兄さんができたと思った」と話した。そして、我慢しきれずに涙を流し「ずっと覚えている。皆さんも覚えていてほしい」と伝えた。

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