製作が急ピッチで進められている、石破茂氏を新たに加えた歴代首相の似顔絵入り湯飲み=2日、岐阜県土岐市

 美濃焼の産地で知られる岐阜県土岐市の「山志製陶所」で、1日に首相に選出された石破茂氏(67)を新たに加えた歴代首相の似顔絵入り湯飲みの製作が急ピッチで進められている。全国の土産物屋などで月内にも販売開始予定で、担当者は「新首相の支持率が上がり売れてほしい」と話す。

 山志製陶所は、1908(明治41)年に創業。歴代首相の似顔絵入り湯飲みの製作は、76年の福田赳夫首相就任時に始めた。直径7.7センチ、高さ10.3センチの表面に、初代の伊藤博文氏から石破氏までの顔が並ぶ。

 販売数は内閣支持率に比例するとされ、2001〜06年の小泉純一郎氏在任時には30万個以上が売れたという。

 似顔絵を担当する加藤貴仁専務(32)によると、顔写真をスキャンし、パソコンのソフトを活用して描く。目の形や顔のしわが個性的なほど特徴を捉えやすいといい、石破氏の顔は「垂れ目や頬が描きやすく、うまく表現できた」という。眼鏡姿にすることも検討したが、かけていないイメージの方が強いとして見送った。