元プラマイ岩橋の叫びもむなしく「番組出演」が消え去る…吉本との契約解除が影響した可能性

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吉本との契約解除が引き金となったか

元プラス・マイナスの岩橋良昌が、TOKYO MXのテレビ関係者からMC番組のオファーをもらうも、「音沙汰なし」になってしまったことをSNSで明かし、激怒している。

「MXで7.8.9月岩橋さんMCで番組やりたいんですーって わざわざ東京で打ち合わせして で何もなく7月過ぎてたし 1回ちょろっと出ただけ そっから音沙汰なし こっちが提示したギャラはな、嬉しくてMCとして長く器用してもらうために下げに下げたんや 単発やったらもっと高いわ 2度と連絡してくんな くそタヌキが!」(原文ママ)

これは10月1日にXに投稿されたもので、反響があると、さらに追加で投稿。

「zoom打ち合わせも長々と何回もやったわ そしてコイツは番組MC岩橋の話だけでなく、コイツの番組に出てるアイドルのZepp等のライブに岩橋のバンドを出すと、また最終的には武道館でやるからそこでも岩橋のバンドを出したいと バンドメンバーで震えて喜んだわ」

と怒りが収まらない様子だった。

実際に何があったのか、正確なところは部外者には分からない。

MXの番組にも長く関わったことがある在京キー局のプロデューサーに話を聞くと、「テレビ界では、仕事の出演案がありながら実現しなかったというトラブルは、タレントが直接交渉すると起こりやすい」との話だ。

「これは岩橋さんが直接、やり取りしているから、口約束になっちゃったのでは。もし、ちゃんとした芸能プロなりマネージャーが間に入っていたら、まず契約書を求めたはずなんです。書面にして送ってください、と言えばよかった。契約書がない口約束は、何も決まってないのと同じ。いろいろ相談した後でも、芸能プロなら契約書を送るよう言ってきます。岩橋さんにマネージャーがいるかどうか知りませんが、契約書になってないのに決まったと勘違いしてはいけません」

詳しく話を聞けば、契約書にするまでの話し合いは「お互いの条件の探り合い」にすぎず、テレビ側の担当者が何を言っても、会社や上司の決定がされていない段階では「ただの提案」でしかないと言う。

「特に単発ではないレギュラー出演、ましてMCの起用なんて大きな話、契約書がないまま進むなんてことはありえないです」

テレビ業界ではよくあること?

岩橋は相方の兼光タカシと、モノマネも交えた器用な漫才で人気上昇中だったが、業界で不愉快だった話などを次々に明かしたことが問題となり、2月、所属していた吉本興業との契約が解消され、コンビも突然解散となってしまった。

8月にMXの深夜番組に出ていたが、メディアでの露出は激減中。それだけに番組出演がぬか喜びになった無念さは理解できるところもある。

テレビ出演を多数経験した筆者も芸能プロに所属しないため、過去、出演依頼の直接交渉でひどい思いをしたことがある。

フジテレビの情報番組で、プロデューサーの肩書きだったK氏から、「時事ネタや最新の芸能ネタに関してスタジオでトークして頂きたい」と出演依頼を受け、お台場のフジ局内で打ち合わせをした。番組台本の一部コピーまで渡されて、出演時に話すことを決め、局に入る日時の指定も受けていた。

しかし、当日に局に行くと、受付で「出演者リストにお名前がない」と言われて門前払い。担当者がK氏であることを伝え、電話もかけたが繋がらず、仕方なく帰宅した。

後日、K氏からのオファーは、番組の決定を得ずに出されていたことが分かったが、K氏からは連絡ないままだった。

「後日清算で」と言われてタクシーで局に行った交通費の支払いもなく、時間もお金も失っただけだった。同番組にはそれから2年後、別件で多数、出演させてもらう機会があり、何の問題もなく、そのときにはK氏はすでに担当しておらず、わざわざ話を蒸し返すこともしなかった。

その後の発言が首を絞めている

しかし、筆者のような世間的に無名な出演者には、事前に契約書など用意されることはないから、前出プロデューサーのアドバイスも意味がない。

「おそらく、岩橋さんのMCで番組やりたいというスタッフの案自体は本当にあったんだとは思いますが、それがスタッフ個人の思いつきか、番組企画会議で出た案かでは、まったく違ってきます。

会議で出た話なら、番組側は契約書を作る用意もあったでしょうし、音沙汰なしってこともないと思いますが、スタッフ個人の思いつきの段階なら、ただの提案です。スタッフもそこをハッキリ言うべきだったでしょうね」

ただ、岩橋がこうしてSNSで書いてしまうことについて、話を聞いたプロデューサーは賛成していない。

「たとえスタッフ個人の案でも、後日そこから話がまとまることも十分あるので、立ち消えになっても怒らずにいたほうが得ですよ。いつか実現する可能性もありますから」

たしかに、筆者の場合、被害を受けたケースについて大きく騒がなかったから、後に同じ番組の出演に至ったというのはあったかもしれない。

「テレビ業界は人数が多いので、優秀な人と、そうでない人の落差が激しい世界なので、そのあたりも、ある程度は容認して仕事する必要は出てきます」とプロデューサーは言っている。

本来は人を笑わせるプロだ。ファンも多い人気芸人だけに、この不運も笑いに変えられると良いのだが。

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