とちぎテレビ

今年1月に発生した能登半島地震の被災地の復旧・復興を支援するため、新たに県の職員1人が石川県穴水町に派遣されることになり、福田富一知事らの激励を受けました。

穴水町に新たに派遣されるのは、県農村振興課所属で入庁5年目の鈴木なずなさんです。県では地震が起きた直後から穴水町に職員を派遣し、避難所の運営などの支援を続けてきましたが、現在は4月から半年間、職員1人が現地に赴き、被害を受けた田畑の復旧に携わっています。

鈴木さんは後任として10月から来年3月まで、この支援業務に当たる予定です。福田知事は「6月に栃木県を訪れた穴水町の吉村光輝町長は、職員が一生懸命やってくれて助かると言っていた。しっかりやって欲しい」とエールを送りました。

県によりますと、農業土木の分野で女性職員が現地に派遣されるのは栃木県としては初めてで、鈴木さんは今回、穴水町での支援活動を自ら志願したといいます。鈴木さんは、前任先の上司が被災地派遣を何度も経験していて、他県での業務を経験することは非常に勉強になると聞いていたということで、一日も早く現地の力になりたいと力を込めました。

地震発生からまもなく9カ月が経とうとする中、能登地方では21日の大雨で7人が死亡、2人が行方不明になるなど大きな被害が出ていて、速やかな支援が求められます。