とちぎテレビ

日光市では秋の紅葉シーズンに、中禅寺湖など奥日光へ向かういろは坂の渋滞対策として新たなプロジェクトを立ち上げ、渋滞解消を目指します。

これは24日開かれた日光市の定例記者会見で、粉川昭一市長が明らかにしたものです。今回のプロジェクトの背景には、日光市が去年、環境省が進める脱炭素先行地域に奥日光が選ばれたことが大きく影響しています。

秋の観光シーズンは、奥日光に通じるいろは坂を中心にマイカーによる渋滞が発生して、二酸化炭素の排出により環境への負担が課題になっています。市によりますと、去年10月26日いろは坂では午前6時から午後6時までに6529台の車が通過し、渋滞で車がほとんど動かない状況だったということです。

そこで、市は脱炭素先行地域の共同提案者である東武グループと連携し「渋滞が集中する土日・祝日の午前9時から午後3時を避けた観光の推進」「マイカーから公共交通機関への切り替え」の2つを掲げて、いろは坂の渋滞解消を目指します。

秋の観光シーズンでは初めて、渋滞スポットを回避するため東武日光駅から中禅寺温泉までの区間、日光宇都宮道路を経由する急行バスを運行します。また臨時特急や臨時夜行列車の設定、さらに渋滞エリア手前に臨時駐車場を開設するなどの取り組みを行います。プロジェクトは10月12日から11月17日の土曜、日曜、祝日に行われます。

またこの日の会見では、情報誌の「タウン情報もんみや」で、日光市民だけが知っている隠れた情報を掲載する特集号を25日発売することが発表されました。市民から寄せられた2千件を超える情報から厳選した60件が掲載され、秋の観光シーズンにも役立ててほしいとしています。