とちぎテレビ

大規模な災害が発生した時に、救急車など緊急車両の通行を確保するために、栃木県は24日、動けなくなった車などをレッカー車で移動する協定を、NPO法人と結びました。

栃木県と協定を結んだのは、東京都に本部があるNPO法人・全日本レッカー協会です。24日に県庁で、福田富一知事と全日本レッカー協会の長谷部芳行理事長が、協定書を取り交わしました。

協定では、災害時に円滑な救助活動や物資の輸送につなげるため、冠水などで道路で立ち往生している車や、放置された車の移動などを、県に代わって行います。県がこうした協定を結ぶのは、県自動車整備振興会に次いで2件目になります。

全日本レッカー協会は、全国で76社が加盟し、県内には会員企業が4社あります。国土交通省の各地方の整備局などと災害対応の協定を結んでいて、自治体としては栃木県が5番目になります。

福田知事は「交通に支障のある車などを取り除き、いち早く道路を切り開き、復旧・復興がすみやかに行えるよう協力をお願いします」と要請しました。