とちぎテレビ

大相撲秋場所は大の里の優勝で幕を閉じましたが、鹿沼市の神社では、子どもたちの成長を願うかわいらしい相撲が盛り上がりを見せました。

9月22日、鹿沼市樅山町で行われた生子神社の泣き相撲です。

これは「泣く子は育つ」という縁起をかつぎ、子どもの健やかな成長を祈願する全国的にもめずらしい伝統行事で、国選択無形民俗文化財にもなっています。

力士に扮した地域の氏子が子どもを抱きかかえ、「ヨイショ、ヨイショ」と言う掛け声と共に、3回ほど高く持ち上げます。その掛け声には「健やかに育ってほしい」という気持ちと、「親を大切にしてほしい」という気持ちが込められているといいます。

昔は先に泣いた方が勝ちとしていましたが、10年ほど前からは勝敗をつけず、両者引き分けという形にしました。

この日は午前中あいにくの雨となりましたが、県内外から概ね3歳までの子どもおよそ800人が参加し、家族で子どもたちの成長を願って笑顔で見守る姿が見られました。