8月8日に南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」が初めて発表されたことを受けて実施された、静岡県の県民意識調査の結果が発表されました。鈴木知事は「冷静かつ適切な行動」と評価した一方、「備蓄は進んでいない」として、啓発を強化する考えです。

【写真を見る】「備蓄は進んでいない」南海トラフ地震臨時情報を受け意識調査 静岡県知事「ローリングストック徹底を」

<静岡県 鈴木康友知事>

「冷静かつ適切な対応をしていただいたと考える一方、備蓄につきましては7日間の備蓄の割合が減少するなど想定したほど進んでおりません」

9月20日の記者会見で鈴木知事が言及したのは、8月8日に発表された南海トラフ地震臨時情報「巨大地震注意」を受けて実施された県民意識調査です。調査は、8月23日から9月10日までで、5890人を対象にインターネットで実施しました。

「南海トラフ地震臨時情報を知っているか」という質問では、66.1%が「知っている」と回答し、1月の能登地震直後に行われた意識調査の37%と比べて約29ポイントの増加になりました。

「自宅からの避難先・避難経路を確認したか」という質問には、「確認した」と「日頃から確認している」を合わせると79.9%に上りました。

臨時情報を受けて「帰省や旅行、イベント参加などの予定を中止(変更)しましたか」という項目では「予定を中止(変更)した」と答えた人は18.2%でした。

<静岡県 鈴木康友知事>

「防災用品等の品薄の影響もあったと思われますが、引き続き、ローリングストックなどによる備蓄の徹底に向けて啓発を強化していく必要があると考えております」

「食料」「飲料水」「携帯トイレ・簡易トイレ」の備蓄について「7日分以上している」と回答した人は、15%にとどまりました。