ロッテ・西野勇士「遅いですけど、今が今年いい状態」戻ってきた力強いストレート
◆ 戻ってきたストレート
ロッテの西野勇士にストレートの力強さが戻ってきた。
交流戦前の取材から何度もストレートを課題にしていると話していたが、8月24日のオリックス戦後の9月3日の取材で「ちょっと良くなってきましたね。前回(8月24日のオリックス戦)は結構いいのかなと思いましたね」と好感触を掴んでいた。
9月6日の楽天戦では7回2失点で8敗目を喫したが、ストレートがかなり強く、0−0の2回先頭の鈴木大地を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めたインコース148キロストレート、0−2の7回二死一、二塁で小深田大翔を2ボール2ストライクから空振り三振に斬って取った147キロのストレートは素晴らしかった。
西野本人も「良かったです。前回のオリックス戦から良かったのをちゃんとそのまま楽天戦で出せたなと思います」と振り返る。ストレートが良い形になってきたが、「遅いですけど、今が今年いい状態かなと思います」と手応え十分だ。
武器であるフォークも「良かったですよ」と話したように、0−0の2回一死走者なしで安田悠馬を1ボール2ストライクから外角に141キロのシンカー系フォークも良かった。「風とかリリースの角度とか影響があるとは思うんですけど、そのシンカーフォークというのは。全体的に試合を通してしっかり落ちて、調子は良いなと思いますね」。
前回登板の楽天戦では0−0の2回一死走者なしで安田に1ボールから投じた2球目の128キロ外角のスライダーで空振りを取ったのをはじめ、左打者に外からのスライダーが多かった。本人は「左の外スラは常に使っていますけど、左が多いので、カウント取りで、はい。真っ直ぐ、ツーシームだけじゃあ同じ方向の球種になっちゃう。そういう意味ではしっかり使おうと思っています」と明かした。
前回登板ではストレート、フォーク、シュート、スライダー、カーブと持っている球種を満遍なく使い、西野の真骨頂が発揮された。
「そうですね、とにかく真っ直ぐが良かったので、そのおかげで全体的にバランスの取れた配球をしても、扱えていたというところもあるとは思うんですけど、真っ直ぐのおかげで他の変化球が効いている感じですね」。
◆ 昨季に比べて
前回の登板で登板数が昨季と同じ18試合に並んだ。
昨季成績:18試 8勝5敗 117回 振92 四23 防2.69
今季成績:18試 8勝8敗 109回1/3 振69 四28 防3.29
西野は「去年は年間通して良かった。今年は調子が悪い時の方が正直多くて、その中でなんとか粘ってきたという感じ。その違いはあるのかなと思います」と反省する。
昨季よりも奪三振が減っているが、シュート、スライダーで打たせて取ることができることも関係しているのだろうかーー。
「それはあるかもしれないですけど、もちろん対策もされていると思うし、その前に結果球になっているというのもあるかもしれないですし。あとは去年は真っ直ぐで空振り三振、見逃しとかもとっていたので、そこが調子が良くなかったぶん、取れていなかったのかなと思いますね」。
悪い中でもゲームを作り、11試合でクオリティスタート(6回以上3自責点以内)を達成している。ゲームメイクできる理由について訊くと、「どうなんですかね、勝負できる球が人よりちょっとだけ多いというだけで、それは助かっている要因ではあるのかなと思います」と自己分析した。
ストレートの強さが戻り、直近の3試合は全て6イニング以上投げている。クライマックスシリーズ進出へ負けられない戦いが続く中で、ベテラン右腕がチームに勝利をもたらしてくれるはずだ。
取材・文=岩下雄太
ロッテの西野勇士にストレートの力強さが戻ってきた。
交流戦前の取材から何度もストレートを課題にしていると話していたが、8月24日のオリックス戦後の9月3日の取材で「ちょっと良くなってきましたね。前回(8月24日のオリックス戦)は結構いいのかなと思いましたね」と好感触を掴んでいた。
9月6日の楽天戦では7回2失点で8敗目を喫したが、ストレートがかなり強く、0−0の2回先頭の鈴木大地を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めたインコース148キロストレート、0−2の7回二死一、二塁で小深田大翔を2ボール2ストライクから空振り三振に斬って取った147キロのストレートは素晴らしかった。
武器であるフォークも「良かったですよ」と話したように、0−0の2回一死走者なしで安田悠馬を1ボール2ストライクから外角に141キロのシンカー系フォークも良かった。「風とかリリースの角度とか影響があるとは思うんですけど、そのシンカーフォークというのは。全体的に試合を通してしっかり落ちて、調子は良いなと思いますね」。
前回登板の楽天戦では0−0の2回一死走者なしで安田に1ボールから投じた2球目の128キロ外角のスライダーで空振りを取ったのをはじめ、左打者に外からのスライダーが多かった。本人は「左の外スラは常に使っていますけど、左が多いので、カウント取りで、はい。真っ直ぐ、ツーシームだけじゃあ同じ方向の球種になっちゃう。そういう意味ではしっかり使おうと思っています」と明かした。
前回登板ではストレート、フォーク、シュート、スライダー、カーブと持っている球種を満遍なく使い、西野の真骨頂が発揮された。
「そうですね、とにかく真っ直ぐが良かったので、そのおかげで全体的にバランスの取れた配球をしても、扱えていたというところもあるとは思うんですけど、真っ直ぐのおかげで他の変化球が効いている感じですね」。
◆ 昨季に比べて
前回の登板で登板数が昨季と同じ18試合に並んだ。
昨季成績:18試 8勝5敗 117回 振92 四23 防2.69
今季成績:18試 8勝8敗 109回1/3 振69 四28 防3.29
西野は「去年は年間通して良かった。今年は調子が悪い時の方が正直多くて、その中でなんとか粘ってきたという感じ。その違いはあるのかなと思います」と反省する。
昨季よりも奪三振が減っているが、シュート、スライダーで打たせて取ることができることも関係しているのだろうかーー。
「それはあるかもしれないですけど、もちろん対策もされていると思うし、その前に結果球になっているというのもあるかもしれないですし。あとは去年は真っ直ぐで空振り三振、見逃しとかもとっていたので、そこが調子が良くなかったぶん、取れていなかったのかなと思いますね」。
悪い中でもゲームを作り、11試合でクオリティスタート(6回以上3自責点以内)を達成している。ゲームメイクできる理由について訊くと、「どうなんですかね、勝負できる球が人よりちょっとだけ多いというだけで、それは助かっている要因ではあるのかなと思います」と自己分析した。
ストレートの強さが戻り、直近の3試合は全て6イニング以上投げている。クライマックスシリーズ進出へ負けられない戦いが続く中で、ベテラン右腕がチームに勝利をもたらしてくれるはずだ。
取材・文=岩下雄太