NHK提供

写真拡大 (全4枚)

俳優の吉高由里子さんが主演する大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合・午後8時)の第35回「中宮の涙」が9月15日(日)に放送され、出演者の撮影現場からのコメントが聞ける「君かたり」が公式サイト内で更新された。今回は、藤原彰子を演じる見上愛さんのコメントを紹介する。(※読みやすいようにコメントを一部編集・修正しております)

「まひろだけは、違う見方をしてくれていた」彰子から見た女房・まひろ

――まひろについて

まずは帝(一条天皇)、自分の大好きな帝のお心をつかむ物語を書いているということが一つと、そういう帝に対して臆することなく自分の意見を自分の言葉でもってお話することができるっていうところに、多分、ほかの今までの女房さんとは違うものを感じていて。

「彰子のことをちゃんと見ているよ」ということをまひろが一生懸命伝えてくれるシーンがあって、そこでやっぱり、ほかの女房さんは「不思議な子」「大人しい子」って彰子のことを見ていたのかもしれないけど、まひろだけはまた違う見方をしてくれていたんだな、と彰子自身も感じていたんだと思います。

(C)NHK

「ことばにしていいんだ」彰子の解放

――まひろに心のうちを指摘されるシーンについて

こんなにも自分のことを見てくれている人がいたんだということに結構衝撃を受けたし、うれしかったし、「帝への気持ちをことばにしなさい」みたいなことを言われるんですけれど、それを言われたときは今まで誰もそんなこと言ってくれなかったから「私、ことばにしていいんだ」と、少し解放じゃないけれど、何か今まで絡まっていた糸みたいなものがほどけていく感覚がありました。

(C)NHK

「帝への思いを伝えたらどうですか」というシーンの中で、帝への思いだけではなくて、「お父さん(藤原道長)のことも、あなたはすごい良く見ているよね」っということを、まひろは言ってくれて、それもすごくうれしくて……。

お父さんの政治のやり方とかいろんな思惑とか娘の思いとか、そういうのを「彰子はわかっていない」とみんなが思っていたと思うけど、実は彰子は全部わかった上で口をつぐんでいるというのを、まひろだけは見てくれていたというのを伝えてくれていたので、すごく大事なシーンだったし、ここからの彰子自身もまひろとかお父さんとの関係性も、ここから変わっていくきっかけになるんじゃないかなと思いました。

(C)NHK

『光る君へ』

『光る君へ』は、平安時代中期の貴族社会を舞台に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公。のちの紫式部であるまひろが、藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で「光源氏=光る君」のストーリーを紡いでゆく姿を描く。脚本を手掛けるのは、『セカンドバージン』や『知らなくていいコト』『恋する母たち』などで知られる大石静さんで、今回が2度目の大河ドラマ執筆となる。

THE GOLD 60編集部