老け見えの元凶?目の下のたるみを防ぐ3つの対策

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 目の下のたるみは、多くの人が気にする老け顔のサインです。目元は顔の印象を大きく左右するため、目の下にたるみができると疲れた印象になり、年齢以上に老けて見えてしまいます。

今回は目の下がたるむ原因と、手軽にできるたるみ対策をご紹介します。

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1.老け見えにつながる「目の下のたるみ」

目の下のたるみは、老け顔の大きな原因です。目の下がたるむと下まぶたと頬の間に高低差ができてしまい、陰ができて目の下のクマが濃く見えるため、老けた印象になります。

2.目の下がたるむ原因

目の下がたるむおもな原因は、次の3つです。

2-1.皮膚の弾力低下
皮膚の弾力低下は、たるみの大きな原因です。年齢を重ねるにつれ、皮膚の弾力性を保つコラーゲンやエラスチンの生産量が減少します。これにより、皮膚のハリや弾力が失われ、たるみの原因となります。(※1)

とくに、目の周りの皮膚は薄いため、弾力低下による変化が出やすい部分です。紫外線や乾燥も、皮膚の弾力低下を加速させる要因となります。

2-2.筋肉の緩み
目の周りには、まぶたを動かす眼輪筋(がんりんきん)という筋肉があります。加齢や表情の乏しい生活によって眼輪筋が衰えて緩んでしまうと、皮膚を支える力が弱くなり、目の下のたるみにつながります。

2-3.脂肪の増加
目の下には、目を保護するクッションの役割を果たす皮下脂肪の層があります。年齢とともに目の下の皮下脂肪が増加したり位置が下がったりすると、目の下が腫れぼったく見えて、たるんだ印象になってしまいます。

3.自分でできる目の下たるみ対策

目の下のたるみを改善するために、自宅でできる対策をご紹介します。

3-1.表情筋トレーニング
眼輪筋などの表情筋を鍛えるトレーニングを行い、目の周りの筋肉を引き締めていきましょう。簡単なのは、目を大きく見開いて5秒キープし、その後ぎゅっと閉じるという動作を5回ほど繰り返すトレーニングです。下まぶたをゆっくり引き上げる動作を、10回繰り返すのも効果的です。すき間時間を利用して毎日何セットか行うと、目の下のたるみ解消が期待できます。

3-2.ツボ押し

目の下のたるみには、「承泣(しょうきゅう)」というツボを押すのもおすすめです。承泣は瞳孔の真下にあり、目の下の骨のくぼみに位置します。円を描くように、承泣をマッサージしましょう。皮膚が薄い部分なので、優しく押すのがポイントです。

3-3.漢方薬で眼精疲労をケア
目の下のたるみには、眼精疲労に効果のある漢方薬もおすすめです。目の使い過ぎや乾燥、ストレスなどによる眼精疲労は、目の周りの血流を悪化させます。その結果、眼輪筋や皮膚の細胞に十分な酸素や栄養が行き渡らず目の下のたるみにつながることもあります。

眼精疲労の対策には、「血流をよくして目や周囲の筋肉に酸素や栄養を届ける」「自律神経のバランスを整え、ストレスによる目の疲れを軽減する」「水分の循環をよくしてドライアイを改善する」などの働きのある漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。

<眼精疲労におすすめの漢方薬>
・滋腎明目湯(じじんめいもくとう):血流をよくすることで、眼精疲労や痛みへの効果が期待できます。また、不調の原因になる熱をとり除き、水分代謝を整えてくれるためドライアイにも用いられます。

・杞菊地黄丸(こぎくじおうがん):飲む目薬ともいわれる漢方薬で、目に栄養を与えることで疲れ目や目のかすみを改善します。

漢方薬を飲む際には自分の症状や体質に合ったものを見極めることが欠かせません。判断に悩む場合は、専門家に相談しましょう。スマホひとつで気軽に漢方相談ができる、「あんしん漢方」のようなオンラインサービスも人気です。



●あんしん漢方

4.目の下のたるみケアで若々しい印象に

目の下のたるみは皮膚の弾力低下や筋力の緩みによって生じますが、適切なケアを続けると改善しやすくなります。表情筋トレーニングやツボ押しを取り入れたり、眼精疲労に有効な漢方薬を服用したりするのがおすすめです。継続的なケアを続けて、魅力的な目元を目指しましょう。

【参考文献】
(※1)日本香粧品学会誌Vol. 47, No. 1, pp. 16-21 (2023)「〈教育セミナー〉 第47 回教育セミナー(2022)・「老化について考える〜原因追究から治療まで,不変の課題への挑戦〜」 「見た目の老化」への化粧品領域の取り組み」J-STAGE
https://doi.org/10.11469/koshohin.47.16

[文:あんしん漢方]

<この記事を書いた人>あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ さなえ)

デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。