中日ビシエド他球団移籍の焦点は? 注目集める「ウイークポイント」と「球団名」

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ビシエドは中日の主砲として長年チームを支えた(C)産経新聞社

 中日の助っ人内野手、ダヤン・ビシエドの去就に注目が高まっている。

 開幕1軍入りを逃がし、シーズン途中に昇格するも今季は15試合に出場、打率「.209」、1本塁打、2打点と低迷。得点圏打率も「.154」と持前の勝負強さも発揮できず、存在感を示せないまま、シーズンが終盤を迎えている。

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 来日9年目で今季が3年契約の最終年となる中で、ビシエドはナゴヤ球場での2軍練習終了後に「もっと試合に出たい。自分の仕事をできる場を与えてくれるところであるならば、行きたい」と現役続行を訴えたとスポ―ツ各紙に報じられた。

 他球団への移籍を摸索する中、まずネックとなりそうなのは推定3億5000万円の高額年俸。ただこの点はビシエドが年俸を下げることを了承すれば、クリアとなる。来日9年目で日本人選手扱いとなることもプラスに働きそうだ。

 一方、肝心のパフォーマンスを残せるかという点はシビアに判断されそうだ。今季はポジションがかぶる中田翔の移籍により、出場機会も激減したが、一時昇格した際にも期待された働きは示せなかった。

 一定のゾーンが打てないことは明らかになっており、持ち味の長打力に陰りが出ていることも不安材料となりそうだ。

 ただ広いバンテリンドームでホームランは出なかったにせよ、一発がある長距離砲は打線に厚みを増すために多くの球団で求められている側面はある。

 パ・リーグではリーグ3連覇を果たしたオリックスも今季はここまで5位に低迷。長年チームを支えてきたT-岡田も引退を発表するなど、血の入れ替えを進めているとあって、来季の編成が注目される。

 同じく何といっても打線の上積みが必須とされるのは最下位が確定した西武にもある。今季はシーズン途中に松井稼頭央監督を解任、渡辺久信GM兼任監督が監督代行を務めるもチームは上向かなかった。

 低迷の要因の一つにはヘスス・アギラ―、フランチー・コルデロといった助っ人野手が期待された働きをできなかったことも響いた。リーグ最下位のチーム打率「.208」、チーム本塁打(50本塁打)にあえぐ中、日本球界で実績のある助っ人獲得に乗り出すかも注目となる。
 
 中日ファンにも愛されたビシエドは来季、どこのユニホームを着ているのか。引き続き、話題を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]