令和の時代に人気を集めているレトロ家電たち ※画像はイメージです(ERINGI51/photoAC)

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昨今、昭和の時代によく目にした家電が、最新技術で進化して令和の時代に復活している。なかでも多くの人が「懐かしい!」と感じるような復活したレトロ家電のひとつが、小泉成器(株)から発売されている「レトロデザイン ミニ扇風機 KLF-2045」だ。シルバーのつまみでタイマーをセットし、大きなボタンで風量を調節する昔よく見かけた扇風機そのままのデザインだ。

【写真】なぜなの?ゲームセンターに置かれるオレンジ色の羽根がついた扇風機

この扇風機以外にも、さまざまなレトロ家電が復活を遂げている。実際にどのようなレトロ家電が発売開始されているのか、見ていこう。

例えば、アイリスオーヤマから発売されている冷蔵庫「PRR-122D」もレトロな雰囲気が人気を集めている。ライトグリーンやオフホワイト、ブラックの3色から選べ、丸みを帯びたフォルムに、メタリックなハンドルは、まるで昭和の映画に出てきそうな雰囲気だ。高さ123.5cmで幅が48cmとコンパクトなサイズ感だが総容量114Lと大容量で、まさに昭和の雰囲気と、令和の技術が融合した家電といえるだろう。

またタイガー魔法瓶からは「100周年記念モデル レトロ柄復刻シリーズ」と称して、昭和レトロな花柄やストライプ柄が懐かしい炊飯器「JNP-T055」が発売されている。最新の炊飯器のように、ボタンが多くあるわけではなく、ひとつのボタンで炊飯と保温を切り替えて使用するタイプだ。

さらにこのシリーズの製品としてホットプレートなどを発売しており、これらの製品を家に揃えれば、たちまち台所は昭和にタイムスリップしたかのようになるだろう。

その他、ネットショップを見ていると意外に多く発売されていることに気付くのが、レトロなスピーカーだ。見た目が昭和のラジオのような形状のものや、レコードプレイヤーの形状をしたスピーカーも並んでいる。見た目はレトロだが、スマホや音楽プレーヤーとはBlutoothで接続可能で、使用感は最新のスピーカーと変わらない。懐かしい曲を聴くときに、このスピーカーを使えば昭和の時代に浸れるかもしれない。

これらのレトロ家電が注目されている理由のひとつが、若者が「自分たちが生まれる前の時代を体験したい」と考えていることにあるようだ。もしかしたら映画やドラマで、自分たちが生まれる前の時代を見て、憧れを抱いたという側面もあるのかもしれない。実際、昭和の人間が現代にやってくるというドラマがヒットしたこともあった。

進化系レトロ家電は、令和の最新技術と昭和のデザインが融合した、魅力的なアイテムである。インテリアのひとつとしても、部屋の雰囲気を変える有効な家電だと考えられる。今後、家電の買い替えを控えているのであれば、快適でかつおしゃれなレトロ家電を取り入れてみてはどうだろうか。

(よろず~ニュース特約ライター・夢書房)