中国のスマホメーカー「小米集団」が日本市場で出荷台数トップ3入り
中国のスマートフォンメーカー「小米集团」(シャオミ)が日本市場でトップ3入りを果たした、と中国メディアが報じた。2024年第2四半期(4〜6月)の日本市場での出荷台数は359%増。シャミオ・ジャパンの公式アカウントは「日本市場でより影響力を持つようになった」と強調した。
中国国際テレビ局(CGTN)によると、シャオミのスマホは2019年12月に日本市場に進出した。xiaomi14 ultraは5月に日本で発売されると、楽天の通販サイトで売れ行きランキングのトップに立ったこともある。14 ultraは日本市場で衝撃的な超人気商品となり、初回入荷分は発売後すぐに完売し、その売れ行きは予想をはるかに上回った。
同社の盧偉氷社長は中国版ツイッターの微博に投稿。「当面の成功を収めたとは言え、市場シェアをさらに高めるとともに、日本市場により魅力的な商品を投入し続ける必要がある。日本市場で躍進することは非常に難しいが、引き続き頑張っていく」と意欲をのぞかせた。
シャオミの日本市場における躍進は確かにそれほど簡単なものではない。日本のスマホ市場では長年にわたって、米アップルやグーグル、シャープ、韓国サムスンなどのブランドが主導的地位を占めている。
市場調査会社のIDCが発表した23年のデータによると、日本での市場シェアはアップル、シャープ、グーグルが上位3位を占め、サムスンが4位、レノボと京セラが5位となっている。24年第2四半期はシャオミがトップ3に入り、シャープを押し出したことになる。
世界的に見れば、ICT市場の調査会社Canalysが発表したデータによると、24年第2四半期のスマホ市場は2桁成長を実現させ、出荷台数は2億8890万台に達している。製品のイノベーションとビジネス環境の改善により、世界のスマホ市場は9カ月連続で成長している。
出荷台数はサムスンが5350万台で引き続き世界1位。アップルは北米とアジア太平洋地域での好調により2位を保っており、出荷台数は4560万台に達した。
シャオミは競争力のある製品の組み合わせでアップルに肉薄し、出荷台数は4230万台で、市場シェアは15%に達した。中国メーカーのvivo(ビボ)は出荷台数2590万台、市場シェア9%で再び4位の座を取り戻した。同じ中国メーカーのTranssion(トランシオン)は出荷台数が2550万台で、市場シェア9%の5位となっている。(編集/日向)