パラマウント・ピクチャーズ、テレビ部門の閉鎖を決定 ─ 大幅な事業再編でスタジオ統合へ

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パラマウント・ピクチャーズのテレビ部門であるパラマウント・テレビジョン・スタジオズが閉鎖されることが決定した。親会社のパラマウント・グローバルが発表した。

映画製作会社スカイダンス・メディアとの合併を2025年に控えているパラマウント・グローバルは、2024年2月に800名の従業員を解雇。今後は5億ドルのコストカットを目指し、さらに従業員の15%を解雇する予定で、年内を通じ3段階に分けて人員削減が行われるという。

パラマウント・テレビジョン・スタジオズは、2月の解雇劇で幹部クラスのスタッフを多数失い、スタジオとしての存続が危ぶまれる状況に置かれていた。今回のスタジオ閉鎖を受け、代表を務めていたニコール・クレメンス氏を含む20~30名のスタッフがさらに退職する予定だ。

2013年3月に設立されたパラマウント・テレビジョン・スタジオズは、「13の理由」や「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」「ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー」「トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン」「ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~」「ステーション・イレブン」「エイリアニスト」などの話題作・人気作を多数製作。現在配信中の「タイム・バンディット」をはじめ、今後も複数のシリーズが待機中だった。

クレメンス氏は従業員に対し、スタジオの閉鎖はパラマウント・グローバルの事業再編の一環として行われるものだと説明。声明の中で、「現在は業界全体にとって困難と変革の時であり、残念ながら私たちのスタジオも例外ではありません」と記した。また、パラマウント・グローバルの共同CEOを務めるジョージ・チークス氏も、スタジオの業績に基づく決定ではなく、「テレビ・ストリーミング市場の劇的な変化と、自社の合理化の必要性によるもの」と説明した。

パラマウント・テレビジョン・スタジオズによる現在進行中のシリーズや、開発中のプロジェクトは、今後はパラマウント・グローバルが有するCBS Studiosにすべて統合される。スタジオが減り、人員が減る以上、これまでと同じ規模のラインナップを維持することは難しくなるだろう。スカイダンス・メディアとの合併を経て、パラマウントのテレビ・ストリーミング戦略はどのように変化することとなるか。

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