手頃で美味しい酒場は、誰にとっても身近なジャンル。だからこそ、そこに美女がいる図にはリアリティーも夢もある。

美女が酒場デートでお酒を楽しむ様は、素敵な絵だ。

そんなシーンに最適なのが、多方面で大躍進中の森 香澄さん。現実だったら、つい目を奪われてしまう。

大人たちが集う恵比寿の最旬酒場で、理想のデートシーンや30代の目標について語ってくれた。


夏の夜のデートは、明るい時間帯から始めるのがいい

「夏のデートだったら早めスタートがいいですね。カフェでお茶してから食事に行くとかでも。私は暗くなってからスタート、の方が恥ずかしいです」と森さん


今回はデートシーンの撮影だったが、森さん的に酒場デートは「特に最初の頃なら、砕けた雰囲気でお話できそうで嬉しい」。

カジュアルに楽しめるのが酒場の利点だが、そこから艶やかにもっていくのが難しくもある。森さんが考える理想の流れは?

「夏で今日のような窓があるお店なら、明るい時間帯から始めて、だんだん暗くなっていくというのがいいと思います。

最初から暗いと、雰囲気を作らなきゃっ!て思ってしまうけれど、徐々にならふたりで一緒に雰囲気を作っていける気がして。

日が落ちたら気温が若干下がるじゃないですか。お店を出てから、少し肌寒くなったり涼しい風が吹いたりすると、ちょっとだけ人肌恋しくなったりして。

そういう環境の変化を一緒に感じると、うまくいきやすいかもしれません」

評論家のような説得力だ。その後、2軒目に行きたい場合の流れも聞いた。

「私なら、例えばスイーツも美味しいバーなどを提案して“ちょっと甘い物が食べたい”みたいに誘うかもしれないです。あくまで、自分が食べたいから付き合ってほしいという言い方です」


“あざとい”では片付けられない森 香澄の自然体な色気


取り繕わない返答は、大胆に聞こえて相手との距離の取り方が絶妙で、真っ当だ。

撮影でもインタビューでも共通するのは、森さんがリラックスした雰囲気だったこと。恋人や家族に見せる顔と仕事で見せる顔が変わらないのでは、と思わせる。

近しい人に見せるような素直さや茶目っ気が、“あざとい”といわれてしまうのかもしれない。



バター醤油に絡めてから揚げた「トウモロコシの唐揚げ」¥900。芯ごと1/4にカットされており、手で食べることが森さんにとっても新鮮だったようだ。香ばしさがあり、ちょっと懐かしい気分になるのもポイント


「確かに、そんなに変わらないかもしれないですね。素を見せることに対して、抵抗がないんです。

逆に一度キャラを作ると、私はどんどんそれに寄せてしまうタイプで、自分で自分が分からなくなってしまう。

それは嫌だと思っていたので、アナウンサーになった時から素のままでいこうと決めていて、そういう結果かもしれないです」


見た目は柔らかく中身はしっかり、芯をもっていたい


話すほどに、ふわふわとした愛らしさの中にクレバーさも感じて、そのギャップが何にも勝るモテ要素かもしれない。

本人にその点を伝えると、「いえいえ」と謙遜しながら考えを簡潔に返す。

「自分の顔や表情を客観的に見ると、はっきりした印象をもたれるタイプではないと思います。

柔らかい雰囲気と受け取られがちなので、中身には芯を持っていたいというのは常にあります。29歳になってまだ持てているか分からないので、30代の目標ですね」

こういう言葉が見事な滑舌で語られるから、スッと入ってくる。

テレビ東京にアナウンサーとして入社した当初から、ボイストレーニングに自主的に通い、発声方法も研究していたとのこと。そして、地声が“選ばれた人”という印象。

歌唱力の高さでも知られているが、実は音楽との関わりが深い。

「ホームビデオを見ると、ずっと歌っているんですよ。音楽関係の何かを習わせざるを得なかったと両親に言われたぐらいでした(笑)。

それで子どもの頃からピアノなど、習い事を週3〜4回受けさせてもらって、すごく高かったと思うので、両親には本当に感謝しています。いまも歌のボイトレには通っていますが、歌手活動をしているわけではないので、まあ趣味ですね(笑)。

もちろん、歌に関わるお仕事をしたいとは思ってます」

TWICEをはじめとするK-POPグループを追い、他にもマルシィやback numberなどバンドのファンでもある。

音楽関係の話の前に今年は俳優業のオファーがあり、高橋文哉さん主演のドラマ『伝説の頭 翔』に出演中だ。

マルチな活躍で飛躍する彼女に、今後さらにチャレンジしたいことを聞くと、意外な方向性での返答となった。




「学生時代の友達はみんな結婚が早くて、一気に身近になりました。もちろんお仕事を頑張りたいので、いますぐ結婚したいわけではないです。

でも、みんなが“毎日お料理を作るのが大変”といった話をしていて、これまで私は料理をやらないのが自分のアイデンティティーぐらいに思っていたんですけど、さすがに少しはやらなきゃなと。

料理ができる人と結婚したら一番いいんでしょうけど、その相手を見つけるより自分でやる方が早いというか、自分もする必要があると意識が変わってきました」

現在、相手を探し中だが「やっぱり、“あざとい”という世間のイメージがあると思います。千鳥さんにも番組で、“芸能界で一番悪い女です”と言われていますし(笑)。出会いも難しいです」とハードルあり。

そんな中、出会いのためにトライしたいのは「マッチングアプリ」だとか!では、その自己紹介欄に大切なこととして書くことは?

「“アイドルが好き”とはしっかり書きますね。

というのも、推しの予定が最優先になってしまうので、彼氏の誕生日と推しのライブが重なったら、申し訳ないけど推し優先。そこは最初に理解していただかないといけないです」

仕事もプライベートも自分に素直でいることを貫く。そんな彼女は、今年「彼氏の女友達にいてほしくない女No.1」にも輝いたが、出会っていたら不可避。

一緒に飲んだら絶対に楽しくて、この朗らかさに、友達になりたいと思わない人はきっといないのだから。


■プロフィール
森 香澄 1995年生まれ、東京都出身。2019年にテレビ東京に入社し、2023年3月末にフリーランスに。初写真集『すのかすみ。』(幻冬舎)が好評発売中。テレビ朝日系の新ドラマ『伝説の頭 翔』(毎週金曜23:15〜)に出演中。

■衣装
[森さん]ワンピース¥28,600〈CELFORD/CELFORD ルミネ新宿2店 TEL:03-6279-4750〉、ネックレス¥459,800、イヤリング¥704,000、バングル¥459,800、ダブルフィンガーリング¥501,600、リング¥357,500〈すべてTASAKI TEL:0120-111-446〉、シューズ¥149,600〈セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス TEL:0570-016600〉、バッグ¥15,950〈SNIDEL/SNIDEL ルミネ新宿2店 TEL:03-3345-5357〉
[男性]スーツ¥247,500、シューズ¥157,300〈ともにラルディーニ/トヨダトレーディング プレスルーム TEL:03-5350-5567〉、ニットカットソー¥28,600〈ヴィルーム/コロネット TEL:03-5216-6521〉、その他スタイリスト私物

▶このほか:「ひとり鮨」「神楽坂」「交際0日婚で別居婚」…。25歳の長濱ねるが語った“25の気になること”




東京カレンダー最新号では、森 香澄さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、森さんが挑戦したい“歌に関わるお仕事”とは?

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