京都が一時3点リードも…シュトゥットガルトが大量5発逆転勝利! チェイス・アンリは途中出場

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 7月28日、京都府の『サンガスタジアム by KYOCERA』にて『Jリーグインターナショナルシリーズ2024 powered by docomo』の一戦が行われ、京都サンガF.C.とシュトゥットガルトが対戦した。

 今夏来日を果たしたシュトゥットガルトは、2023−24シーズンのブンデスリーガで躍進を遂げ、“絶対王者”だったバイエルンを上回る2位でフィニッシュ。15年ぶりにチャンピオンズリーグ(CL)出場権を勝ち獲った。今夏の日本ツアーでは2試合を戦う予定で、京都との一戦はその1試合目となる。

 シュトゥットガルトはGKアレクサンダー・ニューベルやチョン・ウヨンなど昨季も在籍した選手たちに加えて、エルメディン・デミロヴィッチら今夏の新戦力もスターティングメンバーに入った。一方、ホームで初の海外クラブとの一戦に臨む京都は、鈴木義宜、金子大毅、原大智らが先発に名を連ねた。

 両チームが並んで集合写真を撮影した後でキックオフを迎えた一戦は、ホームの京都が勢い良く試合に入る。立ち上がりの8分、右サイド高い位置をとった宮本優太がボックス右のスペースへ浮き球のボールを供給すると、走り込んだマルコ・トゥーリオが見事なトラップで前を向く。右足でボレーシュートを放ったが、ここはGKニューベルに阻まれた。

 21分には京都が先制に成功。敵陣左サイドでボールを受けた原がドリブルで自ら持ち運び、ボックス手前から右足を振り抜くと、グラウンダーの一撃は左ポストに直撃。跳ね返りがGKニューベルに当たってこぼれると、フリーだったラファエル・エリアスが押し込んだ。

 勢いに乗る京都は続く34分、自陣中央で宮本からのパスを受けた金子が、ダイレクトで前方へ繋ぐと、待っていたエリアスがワンタッチで左サイドへ展開。オープンスペースでボールを受けたマルコ・トゥーリオは、カットインから右足でファーサイドにシュートを沈め、京都が2点をリードして前半を終えた。

 後半に入ると、京都は8名、シュトゥットガルトは4名を入れ替えたものの、京都は前半からの勢いを維持。後半はシュトゥットガルトボールでキックオフを迎えたものの、バックパスが乱れた隙を原が見逃さず、自らボックス右へ持ち込み、右足でニアサイドを撃ち抜く。京都が後半開始早々、大きな3点目を奪った。

 シュトゥットガルトとしてはここまでなかなか攻撃の良い形を構築できず、気がつけば3点ビハインドとなったものの、ここから反撃をスタート。58分、自陣で前を向いたオメル・ベヤズが背後のスペースへスルーパスを送ると、ジャスティン・ディールがこのボールに抜け出す。飛び出してきたGK圍謙太朗をかわし、自らゴールに流し込み、1点を返した。

 その後も、サイラス・カトンパ・ムブンパのスピードをうまく活用しながら、シュトゥットガルトが攻撃へ出る時間を続けるなか、61分には一挙7名を変更。ベンチスタートだったチェイス・アンリもピッチに立つ。直後の68分には、喜多壱也からボールを奪ったカトンパ・ムブンパが一気にスピードアップ。飛び出してきたGK圍の位置を見て、横へ繋ぐと、最後はジェイミー・レヴェリングが無人のゴールへ流し込んだ。

 一気にギアを上げたシュトゥットガルトは73分、ピッチ中央付近で顔を上げたサムエレ・ディ・ベネデットが左足でスルーパスを送ると、左サイドを駆け上がったムサ・シセがダイレクトで中央へ折り返す。最後はトーマス・カスタナラスがダイレクトでねじ込み、遂に試合を振り出しに戻した。

 止まらないシュトゥットガルトは79分、自陣ボックス付近でボールを奪ったジェフ・シャボーが自ら持ち出し、縦パスを入れると、レヴェリングがポストプレーから左サイドのスペースへスルーパスを通す。サイドバックの位置から駆け上がってきたムサ・シセが一気にスピードを上げ、相手を振り切ると、ボックス内に味方3名がいることを確認しつつも、自ら左足でゴールネットを揺らす。シュトゥットガルトが逆転に成功した。