カシオ「EDIFICE」からTOM′S創立50周年記念モデル、発表会には舘会長や坪井選手も登場
カシオ計算機の腕時計ブランド「EDIFICE」から、レーシングチーム「TOM'S」の創立50周年記念モデル「EFS-S641TMS」が8月9日に発売される。価格は44,000円。
カシオ「EDIFICE」からTOM'S創立50周年記念モデルが登場。写真は左から、トムス 代表取締役社長 谷本勲氏、トムス 取締役会長 舘信秀氏、レーシングドライバー 坪井翔氏
本記事では、新製品の紹介とあわせて、7月23日に行われた記者発表会の模様もお伝えする。
TOM'Sの初代レーシングカーをモチーフにした創立50周年記念モデル
50周年記念モデルのデザインモチーフとして選ばれたのは、TOM'Sの初代レーシングカー「TOM'S スターレット KP47」。1970年代のマイナーツーリングレースで数多くの記録を残したマシンだ。
創立当時の時代背景としてはオイルショックの影響で自動車メーカー各社のワークスチームの撤退が相次ぎ、トヨタも例外ではなかった。そうした状況のなか、当時トヨタのワークスドライバーだった舘信秀氏らが立ち上げたチームがTOM'Sとなる。
TOM'Sの原点と言える「TOM'S スターレット KP47」がモチーフに選ばれた
そしてEDIFICEといえば、「Speed and Intelligence」というコンセプトを掲げ、モータースポーツのエッセンスを取り入れたスポーツウオッチブランドである。
今回のコラボモデルは、レーシングカーのサスペンションアームから着想を得たという独特な形状のカーボンファイバー強化樹脂製ケースが特徴的なソスペンシオーネシリーズのうち、6月に登場したばかりの小型版「EFS-S640」がベースとなっている。
EFS-S641TMS
全体のカラーリングは黒を基調とした落ち着きのあるものだが、TOM'S スターレット KP47のボディカラーである白、赤、緑の3色が文字板や遊環にさりげなく配されている。TOM'SとEDIFICEのロゴが並ぶ文字板の3時位置には、フロントグリルを模したハニカムパターン越しに、エンジンのヘッドカバーを再現した紫色が見える。
さらに、インダイヤルはTOM'Sを代表する「井桁ホイール」柄、そして36分付近の風防にはうっすらとエースナンバーの「36」が刻まれており、ストラップにはTOM'Sの旧ロゴが刺繍されている。細部までこだわり、ファンをうならせる通なモチーフが多数盛り込まれた一本だ。
丸い穴が2つ空いた遊環は、フェンダーミラーの支柱がモデルだそう
腕時計の基本性能に関しては通常モデルと同様だがあらためて軽く紹介しておくと、モータースポーツウオッチとしては欠かせないストップウオッチ機能はもちろん、ソーラー充電や10気圧防水に対応し実用性の高いものとなっている。
サイズは縦50.1×横44.5×厚さ13.3mm、重さは約56g。外装素材はカーボン/ステンレススチール、バンドは本革製となる。
予約販売は8月1日からスタートし、通常モデルと同様のEDIFICE取扱店での販売に加え、トムス公式オンラインショップでも販売される。トムス公式オンラインショップでは、予約特典として限定デザインのモバイルバッテリー(先着100名)とポストカード&ステッカーセットをプレゼントする。
TOM'Sの初代ロゴが入ったスペシャルボックスに収めて届けられる
舘会長は感無量、スーパーフォーミュラ第4戦優勝直後の坪井選手も高評価
モータースポーツにちなんだ時計ということで、記者発表会はトムスが運営する「CITY CIRCUIT TOKYO BAY」で開催された。パレットタウンの跡地を活用して2023年11月に開業した本施設は、東京23区内では唯一のサーキットであると同時に、日本最大級のEVカート専用サーキットでもある。
発表会前に我々も実際にカートに乗せてもらったが、1枠7分間の走行でも汗だくで良い運動になった(※取材日は最高気温34度を超えていたという事情もあるが……)。
ゆりかもめ青海駅前の好立地で、仕事終わりにひと汗かきに行くのも良いだろうし、カップルで楽しめる2人乗りカートやキッズ向けの屋内カートコースもある。再開発が進む臨海エリアの新レジャースポットとしておすすめだ。
発表会場となった「CITY CIRCUIT TOKYO BAY」は、トムスが運営するEVカートサーキット
時計に話を戻すと、発表会にはトムスの舘会長やレーシングドライバーの坪井翔選手も登壇した。
創立当初、自らTOM'S スターレット KP47のハンドルを握っていた舘会長は、苦楽を共にしたマシンをオマージュした時計の発売について「マジに涙が出るね。(開発陣のこだわりを壇上であらためて聞いて)こんな思いを込めて作っていただいたというのは本当に嬉しいです」と感無量の様子。また、2013年から長く続いているオフィシャルパートナーとしてのサポートについても「やっぱり僕たちは時間を追っていますから、時計のメーカーさんにスポンサーしていただけるのは一番ありがたい」とコメントした。
現会長で、創立当時は社長を務めながらTOM'S スターレット KP47のドライバーでもあった舘氏。50周年の節目、そして思い入れの強い車がモデルとなった時計ということで、感激はひとしおだろう
そして、2024年シーズンは全日本スーパーフォーミュラ選手権のVANTELIN TEAM TOM'SとSUPER GT・GT500クラス TGR TEAM au TOM'Sの両方に36号車で参戦している坪井選手。
取材日の2日前、富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラ第4戦で今季初優勝を決めたところで、その表彰台に上がる際にもEFS-S641TMSを着用したという。「この時計をした瞬間優勝したので、みなさんもここぞという時に着けてほしい」と自身の優勝にちなんだ縁起物としてファンに向けアピールしつつ、「コンパクトでめちゃくちゃ軽い。時計をしている感じがあまりしない」と時計としての着け心地も高く評価した。
7月21日に富士スピードウェイにて行われたスーパーフォーミュラ第4戦で優勝したばかりの坪井選手。その表彰台に上がった際も、一足先にEFS-S641TMSを着用していたとのこと
カシオ「EDIFICE」からTOM'S創立50周年記念モデルが登場。写真は左から、トムス 代表取締役社長 谷本勲氏、トムス 取締役会長 舘信秀氏、レーシングドライバー 坪井翔氏
本記事では、新製品の紹介とあわせて、7月23日に行われた記者発表会の模様もお伝えする。
50周年記念モデルのデザインモチーフとして選ばれたのは、TOM'Sの初代レーシングカー「TOM'S スターレット KP47」。1970年代のマイナーツーリングレースで数多くの記録を残したマシンだ。
創立当時の時代背景としてはオイルショックの影響で自動車メーカー各社のワークスチームの撤退が相次ぎ、トヨタも例外ではなかった。そうした状況のなか、当時トヨタのワークスドライバーだった舘信秀氏らが立ち上げたチームがTOM'Sとなる。
TOM'Sの原点と言える「TOM'S スターレット KP47」がモチーフに選ばれた
そしてEDIFICEといえば、「Speed and Intelligence」というコンセプトを掲げ、モータースポーツのエッセンスを取り入れたスポーツウオッチブランドである。
今回のコラボモデルは、レーシングカーのサスペンションアームから着想を得たという独特な形状のカーボンファイバー強化樹脂製ケースが特徴的なソスペンシオーネシリーズのうち、6月に登場したばかりの小型版「EFS-S640」がベースとなっている。
EFS-S641TMS
全体のカラーリングは黒を基調とした落ち着きのあるものだが、TOM'S スターレット KP47のボディカラーである白、赤、緑の3色が文字板や遊環にさりげなく配されている。TOM'SとEDIFICEのロゴが並ぶ文字板の3時位置には、フロントグリルを模したハニカムパターン越しに、エンジンのヘッドカバーを再現した紫色が見える。
さらに、インダイヤルはTOM'Sを代表する「井桁ホイール」柄、そして36分付近の風防にはうっすらとエースナンバーの「36」が刻まれており、ストラップにはTOM'Sの旧ロゴが刺繍されている。細部までこだわり、ファンをうならせる通なモチーフが多数盛り込まれた一本だ。
丸い穴が2つ空いた遊環は、フェンダーミラーの支柱がモデルだそう
腕時計の基本性能に関しては通常モデルと同様だがあらためて軽く紹介しておくと、モータースポーツウオッチとしては欠かせないストップウオッチ機能はもちろん、ソーラー充電や10気圧防水に対応し実用性の高いものとなっている。
サイズは縦50.1×横44.5×厚さ13.3mm、重さは約56g。外装素材はカーボン/ステンレススチール、バンドは本革製となる。
予約販売は8月1日からスタートし、通常モデルと同様のEDIFICE取扱店での販売に加え、トムス公式オンラインショップでも販売される。トムス公式オンラインショップでは、予約特典として限定デザインのモバイルバッテリー(先着100名)とポストカード&ステッカーセットをプレゼントする。
TOM'Sの初代ロゴが入ったスペシャルボックスに収めて届けられる
舘会長は感無量、スーパーフォーミュラ第4戦優勝直後の坪井選手も高評価
モータースポーツにちなんだ時計ということで、記者発表会はトムスが運営する「CITY CIRCUIT TOKYO BAY」で開催された。パレットタウンの跡地を活用して2023年11月に開業した本施設は、東京23区内では唯一のサーキットであると同時に、日本最大級のEVカート専用サーキットでもある。
発表会前に我々も実際にカートに乗せてもらったが、1枠7分間の走行でも汗だくで良い運動になった(※取材日は最高気温34度を超えていたという事情もあるが……)。
ゆりかもめ青海駅前の好立地で、仕事終わりにひと汗かきに行くのも良いだろうし、カップルで楽しめる2人乗りカートやキッズ向けの屋内カートコースもある。再開発が進む臨海エリアの新レジャースポットとしておすすめだ。
発表会場となった「CITY CIRCUIT TOKYO BAY」は、トムスが運営するEVカートサーキット
時計に話を戻すと、発表会にはトムスの舘会長やレーシングドライバーの坪井翔選手も登壇した。
創立当初、自らTOM'S スターレット KP47のハンドルを握っていた舘会長は、苦楽を共にしたマシンをオマージュした時計の発売について「マジに涙が出るね。(開発陣のこだわりを壇上であらためて聞いて)こんな思いを込めて作っていただいたというのは本当に嬉しいです」と感無量の様子。また、2013年から長く続いているオフィシャルパートナーとしてのサポートについても「やっぱり僕たちは時間を追っていますから、時計のメーカーさんにスポンサーしていただけるのは一番ありがたい」とコメントした。
現会長で、創立当時は社長を務めながらTOM'S スターレット KP47のドライバーでもあった舘氏。50周年の節目、そして思い入れの強い車がモデルとなった時計ということで、感激はひとしおだろう
そして、2024年シーズンは全日本スーパーフォーミュラ選手権のVANTELIN TEAM TOM'SとSUPER GT・GT500クラス TGR TEAM au TOM'Sの両方に36号車で参戦している坪井選手。
取材日の2日前、富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラ第4戦で今季初優勝を決めたところで、その表彰台に上がる際にもEFS-S641TMSを着用したという。「この時計をした瞬間優勝したので、みなさんもここぞという時に着けてほしい」と自身の優勝にちなんだ縁起物としてファンに向けアピールしつつ、「コンパクトでめちゃくちゃ軽い。時計をしている感じがあまりしない」と時計としての着け心地も高く評価した。
7月21日に富士スピードウェイにて行われたスーパーフォーミュラ第4戦で優勝したばかりの坪井選手。その表彰台に上がった際も、一足先にEFS-S641TMSを着用していたとのこと