【夏の自由研究】「そそぐと一瞬で凍る不思議なジュース」作ろう!その秘密は「過冷却」…って何だ何だ⁉

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夏の自由研究にぴったりな実験を見つけましたよ♪その名も「そそぐと凍る不思議なジュース」!液体状のジュースが一瞬のうちに凍る不思議な実験なんです。紹介していたのは『Honda Kids(キッズ)』。Hondaの公式サイトで、『L-Kids Lab』という科学体験ラボが監修している実験なんです!ジュースの種類を変えたり、冷やす時間を変えたりして凍り方の違いを観察すると、お子さんにとっておもしろい自由研究になりそうですよ♪大人のわたしもさっそく実験してみました!

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「そそぐと凍る不思議なジュース」の作り方



【材料】
500mlのペットボトルの水や清涼飲料水…実験に必要な分(300mlでもOK)
コップまたはお碗…実験したいペットボトルの本数分
時計

【作り方】
1. ペットボトルの中身を7~8分目くらいにして、冷蔵庫で冷やします。今回わたしは水と果汁20%のグレープジュースで実験してみました!



2. 冷えたら冷凍庫にうつして、数時間~5時間を目安に冷やします。実験中はできるだけ冷蔵庫に振動を与えず、庫内の温度は-5~9℃に保つようにしましょう。冷凍庫の温度が調整できない場合は、ペットボトルを保冷保温バッグに入れたり、タオルなどにくるんだりして冷凍庫に入れましょう。急速に冷えないようにするのがポイントです!



3. ペットボトルをそっと取り出して、凍っていないことを確認してから、強い力で振ってみましょう。うまくいけば、ペットボトルの中身が一気に凍ります♪うまくいかないときは、冷やす時間を変えてみましょう。





4. ペットボトルを振るかわりに、フタをそっと開けてコップやおわんに注いでみる実験もしてみましょう。その際、入れ物に氷をひとかけら入れて注ぐといいです。注いだ液体がぐんぐん凍って伸びていく様子が見られるはず♪



5. 実験がうまくいったら、ドリンクの種類を変えたり、冷やす時間を変えたりして変化を記録していくとおもしろいですよ♪



秘密は「過冷却」!

家庭で使う一般的な冷凍庫の庫内温度は-18℃くらいです。その中にジュースなどの液体を長時間入れておけば凍るのは当然です。しかし今回の実験では冷凍庫の温度を-5~9℃で行いました。この実験を成功させるポイントは液体のジュースを凍る手前までゆっくり温度を下げて冷やすことにあります。凍るべき温度より低くなっても凍らない現象を「過冷却」というそうです。液体が「凍りたいけれど凍れない」「いつでも凍れる状態」を作っておき、そこに一気に刺激(エネルギー)を加えることで凍らせるのが今回の実験というわけです。

液体には「凍るもの」と「凍らないもの」があり、凍るものにも「凝固点」の違いがあります。また液体に含まれている塩分量でも凝固点が変わってきます。しょうゆや油、アルコール類など、ご家庭にある液体で今回の実験をしてみると、よりおもしろくなるかもしれませんね。

わたしは今回の実験で、冷凍庫の温度が低すぎたのかペットボトルに衝撃を与えても凍らず、何度か失敗してしまいました!小学生の息子と試行錯誤した結果、3回目の実験で成功させることができました。失敗しながらでも、子どもが自分の力で仮説を立てながら考えるいい機会になったと感じましたよ♪

液体を冷凍庫にいれておくだけなので、低学年でもできる実験だと思います!何より、振った瞬間にペットボトルの中身が凍る不思議な感覚は子どもにとってとてもたのしい経験になるはずです♪
夏休みの自由研究に悩んだときは、ぜひこの実験をお試しください♡