巨人3年ぶり7連勝!上昇ムードの裏にある「負けられない男」

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門脇の2年目シーズンは苦しんでいる(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 巨人の勢いが止まらない。

 巨人は7月13日に行われたDeNA戦(東京ドーム)に6−1と勝利。チームは3年ぶりの7連勝を飾り、今季最多貯金7、勝率5割以上での前半戦ターンも確定した。

【動画】ポジション争いに負けない!門脇が放った走者一掃の適時打シーン

 先発したフォスター・グリフィンは持ち味の制球力を発揮。7回4安打1失点と試合を作り、4勝目をマーク。これで5戦連続7回以上1失点以下と抜群の安定力でチームに力を与えている。

 そんな助っ人左腕の力投に応え、打線も奮起。1点リードの3回先頭の場面で吉川尚輝が3号ソロを放つと、注目を集めたのは2−1と1点をリードした6回二死満塁の場面。打席に入った門脇誠は松本凌の速球を完ぺきに捉えると打球は右翼フェンス直撃、走者一掃の適時二塁打と結果を残した。塁上で大きくガッツポーズ、気持ちを示した。

 門脇にとっては猛アピールしたい事情もある。今季は坂本勇人にかわって遊撃ポジションを任されながら、攻守ともに低迷の時期が続き、ルーキーの泉口友汰に先発を譲る機会も増えていた。

 さらにチームには三遊間を守れる新助っ人、ココ・モンテスがまもなく合流する予定とあって、競争が激化する中、ポジションがかぶる門脇はこれまで以上に存在感を示す必要があった。

 昨年のルーキーイヤー、まずたくみな守備で存在感を示すと、打撃でも対応力を示し、長く遊撃を守っていた坂本のコンバートを首脳陣に決断させた。背番号も「5」に変更。何といっても頑健な肉体が持ち味とあって「ストロング門脇」のニックネームで一躍ブレイクを果たした。   

 しかしプロの世界はそう甘くない。2年目シーズンの今季は73試合に出場、打率「.222」、0本塁打、11打点と期待されたアベレージは残せていない。 

 し烈なポジション争いに勝つためにはとにかく打つことが求められる。勝負の夏場に向け存在感を示せるか、今後のパフォーマンスも注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]