とちぎテレビ

任期満了に伴い7月14日に告示される小山市長選挙で、立候補を表明している2人による公開討論会が11日、小山市内で行われ今後のまちづくりについて白熱した討論を交わしました。

立候補を表明しているのはいずれも無所属で現職の浅野正富氏(67)、小山市議で新人の小川亘氏(56)の2人です。

小山市のホテルで行われた討論会は小山青年会議所が開いたもので「若者の定住促進や雇用創出」、「市民の意見を反映するための施策」など4つのテーマを柱に意見を戦わせました。

定住促進として浅野氏は、人口が農村地区と中心部で二極化していることへの対策が必要だとし、農村地区への移住に関心がある人とのマッチングや、空き家対策として家賃補助をしていくことが重要だと主張しました。

対する小川氏は、若者など市民が集えるようなコンベンションセンターを新たに設置することやJR小山駅周辺の再開発を後押ししていくことで定住を促進させると主張しました。

また、小川氏は、浅野氏が行っている市民フォーラムについて「否定するものではない」とした上で、「市議として市民から聞いてきた意見が取り入れてもらえない」と市政を批判しました。その上で、市内に36あるまちづくり協議会の声を聞いてその地区の現状に合ったまちづくりを進めたいと述べました。

対する浅野氏は、ワークショップや市民フォーラムなどを開いて市民の声を市政に反映させていると反論しました。そしてゴミの収集所や通学路の整備など、市民と議論を続けながら具体的に話を進めていると強調しました。

そして2人はまちづくりのビジョンについても異なる意見を述べました。小川氏は「今の小山を大事にしたい」と話す一方、浅野氏は「少なくとも30年先を見据える」などと述べました。2人は活発な論戦を繰り広げ、最後に市民に向けて支持を訴えました。

討論会の様子は、小山青年会議所の公式ユーチューブに掲載される予定です。