野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週金曜9時~13時)。7月4日(木)の最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、パートナーで俳優の内藤剛志が「高齢者の定義を見直す」というニュースについて語り合った。

野村邦丸アナ「朝日新聞からです。
経済団体・経済同友会のサマーセミナーが3日、軽井沢で開かれ、ここでサントリーホールディングストップの新浪剛史代表幹事が、65歳以上を高齢者とする定義について『ぜひとも変えてもらいたい』と述べ、同友会として高齢者とみなす年齢の引き上げを求めていく考えを示しました。
現在の高齢者というのは『これっ!』っていう定義はないんですが、日本の統計とか社会保障制度では65歳以上を指すことが多いです。新浪代表は『日本人の平均寿命が延びて、高齢者の体力が国際標準を上回ることなどに触れて、高齢者の定義については70歳になっても75歳になってもいいんだと。働きたい人が働きたいだけ働ける社会を目指すべきだ。国と経済団体が一緒にこういう仕組みを作っていけばいい』ということで、産業界ではもう70歳定年制を導入している企業も増えています。ですので、今だったら内藤さんと私は前期高齢者ですよね。それ以降の先輩たちは後期高齢者になります」

内藤剛志「ただ、考え方はいいと思いますよ、僕は来年70歳ですが、働かされてるわけじゃ無くて『働きたくて働いてる』から、そういう方たくさんいらっしゃると思うけど、実際は、例えばお金の話で言うと、年金がいつからもらえるかっていうのは重要じゃないですか。もらえるようになるのが10年先になるっていうのはなかなか厳しいとは思いますけどね」

邦丸「年金支給開始年齢を引き上げるとなれば、その分だけちゃんと働いて、なおかつ年金保険料も払ってくれっていうような制度になるかも知れませんが、まだわかりません、これは。ただ、働けば働くほど開始年齢もどんどん先延ばしになる……」

内藤「そりゃそういうことなんでしょうね。つまり、年金と言うのは働かなくてももらえるって意味じゃないけども、『長く働いてきましたから、ここからはちょっとゆっくりしてください』っていう考え方だと思うんですね。以前に比べたら確かに元気だし、平均寿命も延びてるし、仕事も出来るわけだから、考え方としてはそうなんだけど、なんかちょっと腑に落ちない感じがするのは、何なんでしょうかねえ? だから『そこまで働かせるのかよ!』って思うからかなあ?」

邦丸「そういう方、多いと思います。内藤さんのように働きたい、家に居るのはまっぴら御免っていう方はいいのかも知れませんが、俺なんかもう60歳で定年延長で、定年延長制度はありましたけど、『俺一回辞める』って言って、フリーという立場になったけど、(小声で)ここだけの話、そんなに働きたくないんです(笑)」

内藤「(小声で)俺もね、ここだけの話、あんまり働きたくないんです」

邦丸「ウソーッ!(笑)」

内藤「(所属事務所の)社長がもう、恐ろしいですわ(笑)。そりゃ俺だって寝てたいっスよ。朝早くから刑事やらなきゃいけないんですよ。毎朝早く起きて」

邦丸「炎天下の京都で!」

内藤「だって、気温が体温ぐらいありますから、だんだんこれから夏になると。そこで誰が働きたいと思うんですか! ちょっとエエカッコするならば、見てくださる方のためには働きたい。だけど、事務所は厳しいっスよ、色々。『必ず働け!』っていう(笑)」

このあと邦丸アナと内藤剛志のトークは「仕事のないオフの日の時間の潰し方」、「高齢者の定義は、それぞれの事情を汲んで柔軟に対応すべき」といった展開になった。