声優アーティストの伊藤美来の史上最長のツアーはサプライズ満載 初日の名古屋公演の模様をレポート
声優・アーティストの伊藤美来のツアー『ITO MIKU LIVE TOUR 2024“from now on”』が6月23日の愛知芸術劇場にて公演され、オフィシャルレポートが到着した。以下原文のまま掲載する。
7月より放送開始となる話題のアニメ『菜なれ花なれ』の海音寺恵深役を演じるほか、5月1日に発売した最新シングル「Now On Air」も好調な声優・アーティストの伊藤美来のツアー『ITO MIKU LIVE TOUR 2024“from now on”』が6月23日の愛知芸術劇場公演からスタート!
最新シングルとの関連性を感じるツアータイトル、今回初めて単独ライブで訪れる宮城公演など自身最高の4カ所を回るツアー。ライブ中のMCで「最初からクライマックス」と語ったツアー初日の愛知公演の模様をお届けしよう。
ツアー初日ということに加えて、2022年の『Live Tour 2022「What a Sauce!」ではホール公演にも関わらず、上空からステージに舞い降りてくる演出など、ツアーのOPで毎回、観客を驚かせてきたこともあって、開演前から会場は期待感と緊張感が膨らんでいた。客電が暗転すると予想外のOPに固唾をのんで見守る観客。声優ならではともいえる演出で、彼女の表現力を体感。そして前回のツアーから繋がるメッセージも。
撮影:鳥谷部宏平
1曲目から澄んだ伸びやかな歌声が会場いっぱいに響き渡ると、伊藤のイメージカラーの青い照明が縦横無尽にステージを照らし、会場の青いペンライトもたくさん揺れた。2015年のファーストライブはライブハウスだったが、年々表現力とパフォーマンス力が上がり、ホールで魅せられるアーティストへ成長したことを序盤から実感。
この日の第一声は、右手を大きく挙げながら、「『ITO MIKU LIVE TOUR 2024“from now on”』にようこそ! 名古屋のみんな~! 会いたかったよ~!」と笑顔で叫び、会場も大きな声援で応えた。曲が進んでいくごとにテンションも上がり、体を左右に揺らしながらリズムを刻む足のステップも大きく、速く。会場をたっぷり温めたところで、「みっくで~す!」とおちゃめにあいさつ。
そして来場してくれたお客さんに両手を大きく広げて「ありがとうございま~す!」とごあいさつ。「初日始まりました。名古屋で!」で言った瞬間に大きな歓声が。それもそのはず、ツアーで愛知が加わったのは2023年のツアーからで、しかも初日になったのも今回が初めてということで、盛り上がらないわけがない。「ライブ初日ということでドキドキしていたけど、『みんなも何が始まるんだ?』とドキドキしたでしょ?」といたずらっぽく笑った。
さて今回のツアーで注目したいのが演出で、これまでのツアーではやったことがないもので驚かされる人も多いはず。伊藤の声とマッチした視覚的演出は挑戦的でもある。まだツアー中のため、ここでお伝えできないのが残念だが、伊藤いわく「私も初めて見た時、ビックリしました」という演出に期待してほしい。
撮影:鳥谷部宏平
そしてこのツアーのテーマとメッセージも、彼女の想いが込められている。MCや楽曲から思わずぐっときた場面もあった。もちろんいつもの伊藤らしい、キュートな楽曲や楽しい楽曲、しっとりしたバラードあり、このツアーで、初めて観客の前で生歌唱する曲も。おなじみの「みっくダンサーズ」とのダンスではかわいい振付からカッコいいダンスまで。彼女のいろいろな魅力が詰まったステージだった。
終盤では、伊藤自身も「みんなにどうしたら楽しんでもらえるかなと作って来たけど、本番を迎えるまでドキドキするんです。だからみんなから楽しいと言ってもらえて、私もスタッフさんもダンサーも大きな自信になっていると思います。でもまだ終わってない、初日なのに」と満足気な表情なのも印象的だった。
「ツアーは始まったばかりなので、最後まで見守っていただけたらと思います」と語ったが、ツアーは6月29日の東京エレクトロンホール宮城での公演を終えて、残すは7月13日(土)のNHKホール大阪と、7月15日(月・祝)の東京・立川ステージガーデン公演のみ。
伊藤のパフォーマンスと斬新な演出、ツアータイトルの意味とメッセージとは?など、見どころが多い本ツアー。公演を重ねるたびにどんどんブラッシュアップしていくステージをぜひ会場で見届けてほしい。
文:永井和幸 撮影:鳥谷部宏平