勝俣州和関根勤格闘技会場の出禁を訴えた平本蓮(上)(写真・RIZINホームページより)

《勝俣と関根勤格闘技会場出禁にしろ、それか一回本気で殴られてみろ》

 6月2日、人気格闘家の平本蓮が、自身のXにこう投稿した。平本が名指しした勝俣州和と関根は、プロレス・総合格闘技の愛好家として広く認知されている。その2人が、現役ファイターからディスられまくっている。

 平本が激怒したきっかけは、2日におこなわれた格闘技イベント「BREAKING DOWN 12」(東京・アリーナ立川立飛)。体重差44.2キロのメイン「安保瑠輝也vs.スダリオ剛」戦は、1分3ラウンドのキックルールだった。

 最終ラウンドが終わったあと、安保とスダリオは拳を合わせて互いの健闘を称えた。試合の終わりを告げるゴングが鳴り響くなか、マイクオン状態で「あー、延長なしですか?」と、真っ先に声をあげたのが、この日、審査員を務めていた勝俣だった。

勝俣「延長なしですか? 延長観たいですけどねー。判定決着は……。2人も納得しないんじゃないですかね?」

田中大貴アナウンサー「会場のみなさん、いかがでしょう?」

 拍手と歓声があがる。

勝俣「延長観たいですよね?」

朝倉未来CEO「じゃ、1ラウンドだけいきましょう」

 こうして延長戦が決まり、結果、安保が判定5−0で勝利した。試合後のインタビューでは、突然の延長戦について、朝倉と安保が話を始めた。

朝倉「ちょっと(ファイトマネー)足しとくので。1ラウンド足しちゃったんでね、余分に」

安保「エグいっしょ。未来さんじゃないですか。判定だってなしで、もう1ラウンドしますか、って」

朝倉「違う違う。審査員がみんな言い出した」

安保「1人なんかえらい勢いで言ってましたよね。もう1ラウンド観たいなぁって。アイツ誰なんですか?」

朝倉「あれ、勝俣さん」

安保「あいつ、ちょっとリング呼んでもらっていいですか?」

 笑顔を交えながらの会話だったが、安保の本音が垣間見えた。

 翌3日、平本はインスタライブをおこない、Xでの発言の真意を語った。

「3ラウンド終わった時点で、ぶっちゃけあの体重差で判定までいったら、安保の勝ちですよ。なのに、解説してた勝俣っていう格闘技もやったこともない素人が、『延長観たい、延長観たい』って騒いでて」

「朝倉はクリエイターとしておもしろいものを作んないといけないし、解説席が『延長(やれ)』みたいな雰囲気だったら、『延長でやれますか?』って言うしかないでしょう」

格闘技もやったことないお前、殴られたこともないやつが、44キロ差で安易に、簡単に延長とか言ってんじゃねえよと思って。それはマジでむかついたっすね。あいつは1回殴られてから話せよ。どんだけ危ないことをやってんだよって。マジで。あの1ラウンドで、仮にね、事故が起きたらお前責任取れんのかよって話じゃないですか」

 怒りの矛先は、関根にも向けられた。

「18歳のとき、ゴンナパー(ウィラサクレック)ってめっちゃ強いタイ人とやるとき、入場裏で、関根勤の声が聞こえたんですよ。『平本選手、絶対公開処刑でしょう』ってずっと言ってて。そのあと、1ラウンドKOで勝ったんですけど、関根勤、大嫌いになりましたね。関根勤勝俣州和格闘技会場出禁にしよう」

 これに、格闘技ファンがYouTubeやXなどで反応した。

《確かに正論だし、平本の方が格闘技界について詳しいし勝俣の発言が失言なのは凄い分かる》

《あれ本当に酷かったな。割とノリで延長追加する朝倉未来もあのときは一瞬迷ってるような間があったもんな。勝俣嫌いじゃないけどあれは絶対良くなかった》

《ブレイキングダウン見返してたけど安保とスダリオの3R終わってから勝俣の「延長無しですか」「やっぱり判定決着は…」って発言がとても許し難い みんなが見たいからなんてあんぽんたんな理由で本当に延長したのは危険性を全く無視してるよね》

 一方、勝俣と関根を擁護する声も少なくない。

《勝俣さんと関根さんは一生懸命やってると思う。勝俣さんの『延長見たいですよね?』は、現場の人やPPVを見てる人達みんなの心の声を言ってくれたと思う。決断をしたのは朝倉CEO。勝俣さんうるさいのは今更始まった事ではなく元々わかってる》

《いや仕事で呼ばれたんだから盛り上げるようにするやろ。仮にあれが駄目なら呼んだ運営が悪いやろ。芸人は芸人の仕事しかでけんやろ》

 平本が仕掛けた場外乱闘の延長戦も、観たい?