ゴルファーのための食事学 「ゴルフ前にはコーヒーで集中力UP?」

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 トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。

今回は『ゴルフとカフェイン』の関係について考えていきましょう。

皆さんはラウンド前に何を飲みますか?

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・水
・スポーツドリンク
・日本茶
・紅茶
・コーヒー
などなど、、

これらの飲料それぞれに良い点があり、様々な観点から適切な飲料を挙げることができます。

では、ラウンド時の集中力アップに貢献する飲料は何でしょうか。

答えは、、、
コーヒー(カフェイン)です!

ゴルファーがラウンドの最後まで集中力を維持し続ける為に、カフェインが役立ちます。

『カフェインのメリット』

カフェインのメリットは、作用機序が明らかになっていないものも含めて、多くのものが挙げられます。
以下にスポーツに関わる部分について記載しました。

・持久力
・有酸素能力
・ジャンプ力
・筋力
・スピード
などなど、、、

これらはトレーニングをしている、していないに関わらず、運動のパフォーマンスアップに貢献する要素として関係があることが明らかになっています!

『適正量』

では、どの位カフェインを摂取する必要があるのでしょうか。

体重当たり3〜6mg/Kg摂取することで、運動のパフォーマンスアップに貢献することが示されています。
例えば体重50kgであれば150mg〜300mgです。コーヒー1杯のカフェイン量は60mg程度ですが、エナジードリンクは1本で300mg近く含むものも存在しますので、注意が必要です。

参考文献:「International society of sports nutrition position stand: caffeine and exercise performance」〔J Int Soc Sports Nutr. 2021 Jan 2;18(1):1〕

『摂取するタイミング』

次は、カフェインを摂取するタイミングについてです。

基本的には、スポーツ開始の60分前が提唱されています。
ですが、ここで注意したいのが容器(カプセル、粉、液体)によって異なるという点です。例えばカプセルは、一般的に粉状のものや液体よりも、効果が現れるまでに時間がかかります。
プレー開始1時間前の摂取を目安とし、個人差があることは考慮する必要があります。

参考文献:「International society of sports nutrition position stand: caffeine and exercise performance」〔J Int Soc Sports Nutr. 2021 Jan 2;18(1):1〕

『カフェインの種類』

カフェインを含む食材は、自然由来のものと、製造過程でカフェインを添加した加工品に分類することができます。
自然由来のものは、カカオや茶葉などを挙げることができます。
加工品としては、チョコレートやガム、エナジードリンクなどに添加されていることが多いです。

ご自身がよく飲むエナジードリンクの栄養成分表示を見てみると、意外なところにカフェインが見つかるかもしれません。

『注意点』

以前のカフェインは、世界アンチドーピング機構(WADA)においてドーピング対象の禁止薬物でした。その後2004年に、リストから排除されたという経緯があります。

つまり、カフェインには重篤な副作用も考えられるということです。
多量の摂取により、身体的な怪我や病気のリスクを上昇させること、心理的な面では不安感を増大させるなどの副作用が考えられます。

ここまで重篤なものでなくとも、カフェインには利尿作用や覚醒作用があります。
また体質によっては、少量であっても身体がカフェインに耐性の無い人がいることは把握しておく必要があります。

カフェイン上手に取り入れることで、ゴルフのパフォーマンスアップに役立てましょう!

それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正な値は変化します。

引き続き様々な観点から、ラウンド中の栄養管理についてご紹介させていただきます!



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[文:トータルゴルフフィットネス - ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。