「カジュアル面談」って本当にカジュアルなの? 「なぜか不採用通知が来た」「企業側が感謝すべき」…求職者と企業の“認識のズレ”浮き彫りに
昨今、転職関連の話題で「カジュアル面談」という言葉をよく聞くようになりました。名前の通り、正式な応募・選考の前に企業と求職者がカジュアルに話をする機会のはずですが、「実態は違った」という経験談も多く寄せられています。求職者側はどのように臨むのがよいのか、企業側の姿勢はどうあるべきなのか……ネット上ではさまざまな意見が上がっているようです。
「本気だったらある程度準備するだろうから…」
まずは求職者の体験談から。実際にカジュアル面談に臨んだ人からは、「会社について下調べしていないことを厳しく追及された」「まだ応募もしていないのに志望動機を聞かれた」といった声が。さらに「カジュアル面談と言っていたのに、なぜか面談後に『不採用』と通知が来た」とのコメントもあり、正式な選考とあまり違いが感じられないという意見が多数みられました。
企業側がカジュアル面談のコンセプトを履き違えていると感じる人は多く、「よほどの人気企業じゃなければ、求職者は志望度ゼロ、知識ゼロでカジュアル面談に来ると思うべき」「カジュアル面談は間口を広げるためのものなんだから、来てくれた人に文句を言うのは違うと思う」との声が。
また、「そもそも求職者の時間をもらって企業のアピールができる時点で感謝すべき」「カジュアル面談は求職者の志望度を上げるための場だと思った方がいいよ」「カジュアル面談は『求職者じゃなくて企業側がアピールする場』と考えるべき」といった意見もあります。
一方で、求職者側の認識を疑問視する声も。「カジュアル面談とはいえ、良い印象を持ってもらう必要はある。ある程度は下調べをして臨むべき」「本気だったらある程度準備するだろうから、その準備をしていない時点で軽く見られても仕方がない」など、参加者にも積極的な姿勢が必要だと考える人も少なくありません。
まだ浸透しきっていない制度ということもあり、「カジュアル面談」に対してはさまざまな認識のズレが出てしまっているようです。同制度がより広がっていけば、こういった混乱も少なくなっていくのかもしれません。皆さんはどう思いますか?