【GWグルメ】東京から日帰りOK。絶品「うな重」が味わえる名店3選
静岡県下田市の『小川家』のうな重
●ゴールデンウィーク真っ只中。せっかくの休みなので少し遠出して美味しいものが食べたい、と思っている人も多いでしょう。今回は都内から日帰りで食べに行ける至極の「うな重」をご紹介します。
予約必須。完全無欠のうな重|『小川家』(静岡県下田市)
まずは伊豆急下田駅から徒歩10分ちょっとの場所にある『小川家』。こちらの鰻屋さんにはふらりと行っても入ることはできません。完全予約制です。しかも予約する際にメニューを注文しておかなければなりません。
「うな重」は「竹」(4200円/きも吸い・お新香付き)しかないので迷うことはありませんが、もし蒲焼や白焼きも食べたい場合は、それも電話口で必ず伝えておきます。
先代のご主人は創業200年余の老舗鰻店『野田岩』(港区麻布)で修業されたそう。現在は2代目
予約した時間に合わせてうなぎを焼き上げてくれているので、遅刻は厳禁。予約時間の10分前には着席し、うなぎが登場するのをワクワクして待ちましょう。
店内には樽が置いてあり、活き鰻が泳いでいます
時間通りに、重厚なお重が登場します。蓋を開けると、ため息が出るような、飴色に輝くふっくらしたうなぎ。炭火の香ばしさに包まれます。口に入れると、ふわふわとして、とろけていきます。タレは甘すぎず、スッキリとしていて、うなぎの脂とのバランスも秀逸です。さらに、ご飯は、1粒ずつしっかり立った絶妙な炊き具合。
「鰻重(竹)」。肝吸い・お新香付き。大盛りはプラス100円
こちらの先代のご主人は、東京のうなぎの老舗『野田岩』で修業されたそう。食べてみると、その伝統の技を守り、重箱の中のすべてに妥協がないことが伝わってきます。口福にどっぷり浸りつつ、粛々と箸を進める。これぞ「うな重」と向き合う醍醐味。至福の時間が過ごせる名店です。
●DATA
店名:小川家
住:静岡県下田市2-8-14
白焼きと蒲焼が一度に味わえる二段重|『うなぎ小林』(長野県諏訪市)
「金銀鰻重」。肝吸い・お新香付き
長野県の諏訪湖周辺には鰻屋が多数点在しています。なんでも昭和30年代まで、諏訪湖から流れ出る天竜川で、天然うなぎが豊富に獲れた名残だそうです。しかも、蒸し焼きの「関東風」と、蒸さずに焼く(地焼き)の関西風の店が混在していて、その両方の味が楽しめるユニークなエリアでもあります。
そんな諏訪市の中でも人気店『うなぎ小林』で味わいたいのが、「金銀鰻重」(6050円)という二段重ねのお重。こちら、「白焼きうな重」と「蒲焼きうな重」を同時に楽しめるちょっと珍しいうな重です。
白焼きのほうはわさび醤油でいただく
さっそく登場した二段重。上には白焼き重、下には蒲焼重。両方を並べるとなんとも贅沢な気分になります。
生わさびが一緒に供されるので、白焼きのほうはわさび醤油で。一般的には白焼きはお酒のアテとして食べることが多いですが、うな重なので、もちろんご飯と一緒に食べます。わさび醤油でご飯とうなぎを一緒に食べてみると、なかなかキリッと上品で美味しい。
広々して清潔感のある店内
もちろん、蒲焼きの方はこっくり甘めのタレで、安定的な美味しさ。白焼重と蒲焼重を交互に食べるという贅沢な体験ができます。
●DATA
店名:うなぎ小林
住:長野県諏訪市四賀赤沼1958-2
何度も食べたくなる絶品「うな重」
行列必至の小田原の名店|『松琴楼』(神奈川県小田原市)
「うな重」。肝吸い・お新香付き
最後にご紹介するのは神奈川県小田原市、小田原城の近くにある『松琴楼』です。人気店なので行列必至。しかもうなぎがなくなったら閉店なので、お昼に確実に食べるなら11時のオープン時から並んでおくことをオススメします。
さて『松琴楼』の「うな重」は、“松竹梅”といったランク分けはなく、うなぎの重さ140g~300g(5段階)で注文するシステムです。140gで2530円、300gで4730円です。
オーダーが済むと、自家製のうなぎの骨(せんべい)とお新香がサービスで出てきます。ちなみに、こちらの「うな重」は注文が入ってからうなぎを1串1串焼き始めるので時間がかかります。そこで、この骨せんべいをぽりぽり、ビールや日本酒でも飲みつつ待つのが正解です。
タレが甘すぎず、食べ飽きない[食楽web]
待つこと20~30分ほどで「うな重」と肝吸いが登場します。重箱ではなく丼なのですが、丼を埋め尽くすうなぎは迫力十分。
うなぎはふっくらと太っていて、皮目の焼き具合がパリッ。タレは、一般的なうなぎ屋さんよりあっさりめ。サラリとして甘すぎず、これがまた美味しい。卓上にあるタレを後がけして、自分の好みに調節することもできるのも嬉しいポイント。
小田原城から歩いてすぐ。観光前後に立ち寄れます
まず、半分くらいまではうなぎ本来の美味しさを堪能すべく、山椒だけをかけて楽しみ、残り半分くらいになったところで卓上のタレをかけ、ご飯にもしっかり染み込ませて一気に食べるのがオススメです。
●DATA
店名:松琴楼
住:神奈川県小田原市栄町1-14-37
(撮影・文◎如雨露)
※本記事の価格・情報は2024年4月現在のものです