著書が話題(彬子さま)

写真拡大

 故・寛仁親王の長女である三笠宮彬子さまに俄に注目が集まっている。2015年に発売された著書『赤と青のガウン オックスフォード留学記』(PHP)が4月に文庫化されると一躍“ベストセラー”に。同書で描かれた「飾らない人柄」に驚いた読者も多いなか、実は彬子さまには他にも「意外な一面」が。

 ***

【写真】「振袖」「十二単」「シックな装い」…彬子さまの華麗な“七変化”

 9年の時を経て文庫化に至った経緯について、彬子さま自身が「文庫版へのあとがき」でこう記している。

〈二〇二三年五月の連休明けのことだった。友人から「彬子様の留学記がTwitter(現X)でバズってますよ」と連絡がきた。留学記を出版したのは、二〇一五年。率直な感想は「なぜいま?」だった〉

著書が話題(彬子さま)

“バズる”キッカケとなったXの「プリンセスの日常が面白すぎる」との投稿には3万以上の「いいね」が付き、拡散を重ねた結果、1000万人以上が閲覧。しかし当時、店頭にほとんど在庫が残っていなかったため、彬子さまが出版社に〈恐る恐る「重版はしていただけないのでしょうか?」と聞いてみた〉ことから、文庫化への道が開けたという。

「4月3日の発売後、注文が殺到して都内の書店では“売り切れ”が続出。ネット書店でもランキング1位に輝き、発売即1万部、すでに3刷1万6000部の重版が決定するなど、大きな話題を集めています」(出版ジャーナリスト)

言葉にしがたい「さびしさ」

 彬子さまは学習院大学を卒業後、2001年と2004年の2回にわたって計6年間、英オックスフォード大学マートン・コレッジに留学。女性皇族として海外で初めて博士号を取得したことで知られる。その留学生活での“奮闘”ぶりを描いた同書には、彬子さまや皇族に関する「意外な事実が目白押し」と評判だ。たとえば、同書で彬子さまはこう綴られる。

〈一般の方には考えられないことだと思うけれど、生まれて初めて一人で街を歩いたのは日本ではなくオックスフォードだった〉

 理由は〈日本だと必ず(皇族をお護りする)側衛〉がつくためだが、それゆえ〈留学当初、いちばん辛いと感じたのは、いつも一緒だった側衛がいなくなったことだった。(中略)オックスフォードの寮で一人になったときのさびしさは言葉にしがたいものであった〉という。

 他にも、

〈私には英国に行ってから覚えたことがたくさんある。たいへん初歩的なことでいえば、日本にいたときは、銀行にも郵便局にも行ったことがなかった。飛行機のチェックインもしたことがなかった〉

 など自身について包み隠さず披露。なかでも読者から「思ってたイメージと違う」との声が上がるのが、彬子さまの「お人柄」だ。

「M-1」「ゆず」「サカナクション

 彬子さまは英国での〈移動は基本的に電車〉を使っていたといい、時に「フーリガン(熱狂的なサッカーファン)」と乗り合わせた“事件”も詳述。また「自炊」も日課となり、ロンドンのマーケットで「しめじ」を見つけ、大喜びされたのも束の間……。

〈嬉しくなって、袋にひとつかみほど入れてレジにもっていったら、五ポンド(当時のレートで1000円以上)といわれてびっくり。結局買わずに帰ることになった〉

 と“庶民的”な一面もチラリ。さる宮内庁関係者によると、普段の彬子さまも同書に描かれている通りの「気さくなお方だ」という。

「もともと皇室のなかで一番“庶民感覚”をお持ちなのが彬子さまだと言われてきました。京都に長く住んでいらっしゃるため、会話も普段は半分くらいが関西弁。ハンバーガーなども普通に召し上がり、テレビで『M-1』などを見る“お笑い”好きの面もお持ちです。音楽も幅広く聴かれ、フォークデュオの『ゆず』やロックグループ『サカナクション』の大ファンだと聞いています。実際、ゆずのライブに行かれたこともあり、リーダーの北川悠仁氏は都内の赤坂御用地にある三笠宮東邸で開かれた、大勢が集まる食事会にも何度か呼ばれたことがあります」

 宮内庁に彬子さまの著書が“再ブレーク”している現状や、ゆずの北川氏との食事会などについて訊ねたが、

「私的な内容に関わることなので、お答えは差し控えさせていただきます」(宮内庁報道室)

 との回答にとどまった。女性皇族関連でいえば、久しぶりに“頬のゆるむ”ニュースであるのは間違いない。

デイリー新潮編集部