札幌戦2日前に囲み取材に応じてくれた塩谷:福冨倖希

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「初めてです」

 2024年4月18日、サンフレッチェ広島の全体練習後の囲み会見で塩谷司はそう言った。北海道コンサドーレ札幌戦に向けて移動日となる翌19日、広島は全体トレーニングを行なわず、散歩程度で済ます。異例の調整方法に対して、塩谷は「初めて」とコメントしたのだ。

 「これで試合に勝てばずっとそうするんじゃないですか、あの監督(ミヒャエル・スキッベ)だと」と記者団の笑いを誘った塩谷は、今回のコンディション調整について「やってみないと分からない」と回答。

「散歩と言っても、軽く動くとは思うので。これまでサッカーをやって来て、こういうのは初めてです。意外とこれが上手く行ったりすることもあるし。僕らの常識とは違うことをやるので、今回も上手く行くんじゃないですか」

 塩谷と同じDFの佐々木翔も「僕らの常識じゃないことが悪いかと言えばそうではないです。(前と違って)乗り継ぎなしで移動できますし、ポジティブに考えればいいと思います」と話していた。
 
 羽田経由で札幌に向かった昨季、悪天候で飛行機の遅延もありストレスが溜まったという。それを回避する意味でも、直行便での移動はポジティブに映る。

「走りたい選手は走ればいい。そういうものじゃないかと。(札幌に着いて)フリーな時間をどう使うかは、それぞれ次第です」

 中3日の試合でも2日間オフを与えることもあるのがスキッベ監督であり、「それで問題があったかと言えばそうではない」(佐々木)。

「真面目というか、自身と向き合っている選手が多いです。2日オフがあればベタ休みしているかと言えばそうではないし、なかには2日間トレーニングしている選手もいるだろうし、リカバリーに時間を費やす選手もいる。遊ぶ選手だっているかもしれないけど、それがその選手にとってベストなら問題ないです」

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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