くら寿司の新店威秀裕隆店で立ち入り検査を行う新北市衛生局の職員ら(同局提供)

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(新北中央社)回転ずしチェーン、くら寿司の店舗で食事をした客が相次いで食中毒とみられる症状を訴えている問題で、新北市政府衛生局は11日、新たに6人が食中毒とみられる症状で医療機関を受診したと通報があったと発表した。衛生福利部(保健省)食品薬物管理署は同日、各県市の衛生局と協力して全土の店舗を対象に立ち入り検査を行う方針を示した。

くら寿司を巡っては、先月28日、台北市の松江南京店で客4人が食後に不快感や下痢、嘔吐などの症状を訴えていたことが分かっている。また先月31日から今月10日にかけては新北市の新荘宏匯店と淡水站(駅)前店で食事をした計11人が食中毒とみられる症状で医療機関を受診したと新北市衛生局に通報があった。

新たに食中毒の疑いがあるとされた6人は、いずれも9日に新北市の店舗で食事をした客。4人が新荘宏匯店、2人が新店威秀裕隆店を利用していた。

食品薬物管理署の林金富副署長は報道陣の取材に対し、全店舗に対する検査は1週間以内に完了する予定だと語った。

(黄旭昇、陳婕翎/編集:齊藤啓介)