トヨタ「新型SUV」世界初公開へ!? 現代版「ハイラックスサーフ」登場! 悪路特化「トレイルハンター」も設定か 15年ぶり全面刷新の「4ランナー」まもなく正式発表へ

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「冒険仕様」が新登場

 トヨタの米国法人は2024年4月9日、新型ミッドサイズSUV「4ランナー」のティザー画像を、公式サイトおよび同社の公式SNSアカウントで投稿しました。
 
 3回目となるティザー画像では、フルモデルチェンジだけでなく、新たなグレードの追加もあることが示唆されています。いったいどんなクルマなのでしょうか。

トヨタ新型「4ランナー」のティザー画像から。日本時間4月10日に発表予定

 4ランナーは、日本で「ハイラックスサーフ」として展開されたミッドサイズSUVです。1984年に初代モデルが発売されて人気を博し、これまで5代目まで進化を続けてきました。

【画像】悪路最強ハイラックスサーフ!? トヨタ新型SUV「トレイルハンター」を画像で見る(30枚以上)

 日本では惜しまれつつ、4代目ハイラックスサーフをもって販売終了。グローバル展開では2009年登場の5代目が現行モデルとなっています。

 そこから15年間フルモデルチェンジがありませんでしたが、いよいよ新型4ランナーの登場が発表されます。

 2024年3月28日に最初のティザー画像、4月4日には2回目が公開されました。そこでは正式発表が4月9日(現地時間)に実施されることを示すとともに、新型4ランナーと思われるリア部の一部を公開。現行モデルより「ゴツデザイン」が強調され、さらに伝統のパワーリアウィンドウも健在ということで、話題になりました。

 そこにきて、3度目となるティザーが、発表直前の9日に投下されました。

 このティザーでは、4ランナーとしては初となる新グレード「トレイルハンター」の設定が明らかになりました。「ワイルドなあなたへ。願いをかなえる新生4ランナー」というタイトルで、トレイルハンターのロゴが大写しになった画像が投稿されています。

 北米トヨタでは、近年人気が高まっている、未開拓の路面を突き進んでレジャーを楽しむ「オーバーランディング(オーバーランド)」に適したカスタムモデルを純正アクセサリーなどを通じて展開していますが、そのなかでも「タフで頑丈、探検ができる」クルマとして、冒険へと突っ込んでいけるカスタムに特化したグレードとしてトレイルハンターの展開を進めています。

 トレイルハンター仕様はこれまでピックアップトラック「タコマ」に設定され、同「タンドラ」でもコンセプトが発表されています。そして次は新型4ランナーでも誕生することとなります。

 2022年11月に開催された「SEMAショー2022」で発表された際は、トヨタの北米向けSUVやピックアップトラックのラインナップに展開される予定だと明らかにしており、ピックアップトラックからミッドサイズSUVへ、満を持しての新展開という形です。

 ちなみに現行の5代目「4ランナー」のボディサイズは全長4831-4859mm×全幅1925mm×全高1816-1829mm、ホイールベースは2789mm。日本販売車では、トヨタ「ランドクルーザープラド」の全幅を広げたサイズ感と言えるでしょう。

 現行型4ランナーのパワートレインは4リッターV型6気筒エンジンと5速ATの組み合わせで、最高出力270馬力・最大トルク278lb ftを発揮。駆動方式はパートタイム4WDのほか、一部グレードでFR(後輪駆動)とフルタイム4WDも展開されています。なお今後、新型のパワートレインなどがどのようになるかについては、ティザー情報でもまだ明らかにしていません。

 新型4ランナーの正式発表は、日本時間で4月10日です。