舞鶴若狭道「4車線化」さらに前進!? 「三方五湖エリア」で準備区間に指名 国の「4車線化優先区間」すべて実現へ 知事も「期待します」と喜びの声

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三方五湖スマートICから4車線化

 国土交通省は2024年3月1日、きたる2024年度に新たに高速道路の「4車線化」の準備調査に着手する候補路線を発表しました。
 
 その中に、福井県内の「舞鶴若狭道」一部区間の4車線化も含まれています。今後この道路はどうなっていくのでしょうか。

舞鶴若狭道の三方五湖スマートIC(画像:NEXCO中日本)。

 今回新たに指名されたのは「三方五湖スマートIC〜若狭三方IC」の約1.6km。事業化の前段階である「準備調査候補箇所」として、必要な手続きが優先的に進められ、2025年度以降に事業化が期待される状態となります。

【画像】超便利!? 「舞鶴若狭道 4車線化」ルートと整備状況を一気に見る(地図)

 舞鶴若狭道は、兵庫県三木市の中国道・吉川JCTから北上し、綾部・舞鶴・小浜を経由して福井県敦賀市の北陸道・敦賀JCTへ至る、161.8kmの道路です。鉄道ではJR福知山線、舞鶴線、小浜線に相当するルートです。

 兵庫県の主要南北軸であるほか、京阪神の中心部をスルーし中国〜北陸をつなぐルートとして、ネットワーク的に重要な役割を担っています。

 しかしまだ対面2車線の区間が多いのが課題です。4車線化済みなのは吉川JCT〜舞鶴西JCTで、若狭地方の東西軸となるエリアはまだ2車線のままで、混雑が目立つ区間でもあります。

 とはいえすでに、かなりの区間で事業化していて、測量設計や工事が行われています。

 4車線化が事業化済みなのは、全体の半分強にあたる舞鶴西JCT〜小浜ICの46.5km。直近では、2022年度に小浜西IC〜小浜ICが新規事業化したばかりです。

 それに加えて今回新たに、三方五湖スマートIC〜若狭三方ICが「準備調査候補箇所」に追加されたわけです。

 今回の追加は、今後の舞鶴若狭道の4車線化に大きな意味を持ちます。

 というのは、2019年に国が指定した4車線化の「優先整備区間」約880kmのうち、舞鶴若狭道の指定区間がすべて事業化に向けて進展することとなるからです。これにより、今後新たな「優先整備区間」を設定する場合、舞鶴若狭道はさらなる指定を受けることになるかもしれません。

 福井県の杉本達治知事は1日、談話で「国や関係者の御尽力に感謝申し上げるとともに、今後、調査が進展し、速やかな事業化に繋がることを期待します。

 引き続き、事業中区間の整備推進、早期完成と、未事業化区間を含めた全線の早期4車線化に向けて、関係者と一体となって強く働きかけてまいります」として、喜びとさらなる期待のコメントを発表しています。