もしも『もしもなんて来ないと思っていた猫』 ©オキエイコ/実業之日本社

もしも飼い主が倒れたり、留守にしなくてはいけない時、飼っている猫はどうなってしまうのでしょうか。『もしもなんて来ないと思ってた猫』の漫画を一部抜粋のうえ、猫に特化した動物病院「東京猫医療センター」の院長・獣医師である服部幸氏のコメントとともに、万が一の事態への備え方をご紹介します。

水分補給がなによりも肝心





「人間と一緒で、水分補給がなによりも肝心です。5キロの猫なら1日150〜200ミリリットル計算で、1週間に1.5リットルもあれば十分でしょう。水飲み容器を何か所かに設置しておいてもいいですが、自動給水器、自動給餌器を上手に活用すれば、水の入れ替えも楽になります。大体1週間分を目安に、セットしておけば安心です」(服部幸氏、以下同)

猫のためのお薬手帳を





「『お薬手帳』の猫バージョンを作っておくと、薬の有無やアレルギー情報などを共有できるので、いざという時に便利です。電子カルテではなくアナログだからこそ、停電時でも変わらず使えて、効果的でしょう。飼い猫が薬を処方された時は、ここにメモしておくと良いです。また常備薬があるなら、1週間分は確保しておくといいでしょう」

飼い猫を連れた避難を想定





「国土交通省が発信している『ハザードマップポータルサイト』を見れば、住んでいる地域の土砂災害などの影響を確認できるので、参考にするといいです。いざという時に、飼い猫とエサを担いで避難できるのか、避難所はどこが一番近いか、多頭買いの場合、猫は置いて、数日に1回見に来るべきかなどを考えておくことが重要です」

自分の健康にも気を配って





「まず飼い主自身が健康じゃないと、猫と一緒に逃げることも、猫を助けることもままなりません。特にひとり暮らしの人は、猫の体調管理と同じように自分の体調管理もすることで、大切な猫のことも守れると、肝に銘じましょう」


(オキ エイコ : 漫画家)