フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)、ウィリアムズのアレクサンダー・アルボン(2024年1月29日撮影、2月5日提供)。(c)AFP PHOTO / Williams racing/ Handout

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【AFP=時事】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するウィリアムズ(Williams)のジェームス・ボウルズ(James Vowles)代表は5日、アレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)との契約が2025年シーズン終了まで残っていると公表し、同選手の去就に関してメルセデスAMG(Mercedes AMG)やレッドブル(Red Bull)をけん制した。

 通算7度の年間優勝を誇る元王者で現在メルセデスに所属するルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が、2025年シーズンからフェラーリ(Ferrari)へ電撃移籍することが決まってF1の移籍市場が加熱している中、タイ人ドライバーのアルボンはその後任候補に浮上している。

 一方、レッドブルも今季限りでセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)との契約が満了を迎えることになっており、アルボンのチーム再加入が取り沙汰されている。

 ボウルズ氏はこの日行われた24年シーズンの発表会で「アレックスはウィリアムズと25年終了まで契約している」と明かした。このことに関しては、これまで公にする必要性を感じていなかったと説明した上で、「アレックスのような能力がある人物にふさわしい環境を整えることが、ウィリアムズでのわれわれの仕事だ。彼はグリッドの先頭に立つのにふさわしい優秀なドライバーだ」と述べた。

 アルボンは昨季のドライバーズ選手権で合計27ポイントの13位を記録し、チームがコンストラクターズ選手権で直近6シーズンでは最高の7位に入るのに貢献した。20年シーズン終了後にレッドブルを解雇されたものの、世界王者を争う強豪チームからは現在も高い評価を受けていると伝えられている。

 今季終了後の去就に関し、アルボンは「そうだね、時間が経過すれば分かるだろう」と明言を避け、「今は24年シーズンと、25年に向けて前進することだけに集中している。それが今の自分の立場だ」と話した。

「もしチームが自分の望む状態であれば、それが長期契約に結びつくだろうし、僕らは行きつくところまで行くかそうならないかだ」

【翻訳編集】AFPBB News

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