ハウス「バーモントカレー」 仏シェフアレンジの新商品2種、発売へ シリーズ初“濃縮ペーストルウ”採用、調理は約10分
ハウス食品(東京都千代田区)が定番カレーブランド「バーモントカレー」シリーズの新商品「バーモントカレーシェフズアレンジ」の「果実仕立て」と「クリーム仕立て」2種類を新発売することが2月2日、分かりました。同月12日からスーパーなどで販売されます。
「バーモントカレー」は、大人と子どもがカレーを楽しめるよう試行錯誤の末、1963年に発売され、今年61年目を迎えます。米国バーモント州に伝わる健康法にちなんで「バーモントカレー」と名付けられ、リンゴとハチミツを使ったまろやかなおいしさが特徴になっています。
新商品は、フレンチレストラン「シェ・イノ」のシェフ・古賀純二さんの知恵として「スパイスを加熱する際にハチミツを入れてキャラメリゼを行う技法」や「材料を煮込むときに水ではなくブイヨンを使用する調理法」を取れ入れて開発。
「果実仕立て」は、ブイヨンのうまみに、リンゴペーストやバナナ、マンゴーの果実ピューレ、チャツネを組み合わせて、甘みを感じる味わい。「クリーム仕立て」は、ブイヨンのうまみに生クリームやバターを組み合わせた、口あたりがなめらかでまろやかなコクを感じる一品になっています。
また、バーモントカレーシリーズ初となる濃縮ペーストルウ製造技術を採用。フライパンで薄切り肉とタマネギを炒め、ペーストを溶かして煮込むだけという簡単な調理手順で約10分で完成させることができるということです。
開発の試作は約300回繰り返されたといい、「シェフが作ったような上質なカレーと、バーモントカレーの家庭的な味わいの両立に最も苦労しました。これまで『バーモントカレー』に携わったハウスの開発担当者が大切にしてきた『やさしい甘さ』や『まろやかさ』といった味作りのポイントを大切にしつつ、相性の良いアレンジに関するシェフからのアドバイスをもらいながら開発を進めていきました」と説明しています。
2日、同社で行われた発表会に登場した開発研究所・グループ長の濱州紘介さんは、新商品の開発について「非常に無理難題があった」と振り返りつつ「最終的に約2年ぐらいかかって、出来上がりました」とコメントしていました。
内容量は「果実仕立て」が110グラム、「クリーム仕立て」が108グラム。参考価格は297円(税込み)になっています。