4失点すべてにヘディングが関与【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】

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4失点すべてにヘディングが関与

 森保一監督率いる日本代表は、1月19日に行われたアジアカップのグループリーグ第2戦でイラクに1-2で敗れた。

 今大会2試合で4失点を喫したうち、3失点はヘディングシュートによる被弾という結果に韓国メディアが注目している。

 日本は前半5分、サイドチェンジから右サイドを切り崩されると中央へのクロスをGK鈴木彩艶が弾いたところをFWアイメン・フセインにヘディングで押し込まれて失点。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認を経てイラクの得点が認められ、日本は2失点したベトナム戦に続き前半での失点になってしまった。

 日本が攻勢を強めるも1点ビハインドのまま時間が過ぎ、前半アディショナルタイムにはカウンターからMFアハメド・アルハッジャージのクロスを再びフセインにヘディングで押し込まれ、2失点目を喫した。

 後半開始からDF谷口彰悟に代えて、DF冨安健洋を投入した日本。後半11分、左サイドを割ったMF伊東純也からのラストパスをFW浅野拓磨が中央で合わせようとしたところで相手選手のファウルによるPKの判定。しかし、VARの進言でオンフィールドレビューが行われ、主審はファウルなしとしてPKも取り消しになった。

 その後、日本は後半16分にMF堂安律とFW上田綺世、同29分にFW前田大然とMF旗手怜央を投入して攻撃のギアを上げ、イラクゴールに襲い懸かる。後半アディショナルタイムにセットプレーからMF遠藤航がヘディング弾を決めて1点を返したが、1-2で今大会初黒星を喫した。

 韓国メディア「マイデイリー」は「空中戦に弱い“アキレス腱”を再び露呈して非常事態に陥った」と見出しを打ち、ベトナム戦とイラク戦における日本の失点の傾向について触れている。

「ベトナム戦はセットプレーでの守備の集中力とGKの未熟なポジショニングが失点の要因になった。その後、挽回して逆転に成功したが、格下と思われていたベトナムに2ゴールも奪われ、プライドを傷つけられた。(イラク戦を含めて)今大会2試合で許した4ゴールはすべて“ヘディング”によって奪われた。3ゴールはヘディングシュート、1ゴールはヘディングの折り返した無人のスペースに飛んで失点した。セットプレーでポジション争いを上手く繰り広げられず、サイドからクロスが上がってくる時にヘディングシュートを放てるスペースを与えた。アジア最強と謳われた日本が2試合連続で致命的な欠点を見せ、黒い影が見え隠れしている」

 1月24日に行われるグループリーグ第3戦インドネシア戦、そして決勝トーナメントを勝ち上がっていくうえでは、日本にとっては修正しなければいけない課題だろう。(FOOTBALL ZONE編集部)