イラクのヘスス・カサス監督【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】

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グループリーグ第2節で優勝候補の日本を2-1撃破

 イラク代表は1月19日に行われたアジアカップのグループリーグ第2節で日本代表と対戦し、2-1で勝利した。

 優勝候補の日本を破る番狂わせを演じ、決勝トーナメント進出を決めたなか、スペイン人のヘスス・カサス監督は「私たちにとってはただの1勝」と、大金星を振り返った。

 イラクはFWアイメン・フセインが躍動。前半5分にGK鈴木彩艶が弾いたボールをゴールに押し込むと、前半のアディショナルタイムにも左サイドからのクロスをヘディングで合わせ、2点目を記録した。日本からリードを奪ったあとは、手堅い守りでピンチの芽を摘み、日本の反撃を1点に抑えて2-1で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。

 FIFAランキング17位の日本から大金星を奪ったイラクを率いるカサス監督は、かつてスペイン代表でルイス・エンリケ監督らのアシスタントコーチを務めた経歴を持ち、22年11月からイラク代表監督に就任。今年1月にガルフ・カップで優勝に導く手腕を発揮していたなかで、アジアカップでは番狂わせを演じた。

 試合後の会見で同監督は、大金星について「イラクの人にとって素晴らしい日になっただろうが、我々にとってはただの1勝」と冷静に振り返り「イラク代表チームを率いて以来、簡単な試合はないが、選手たちは戦えるし良い選手たちだ。イラク代表チームはまとまり、戦うクオリティーを持っている。選手たちを誇りに思う」と、選手の奮闘を称えた。

 優勝候補の本命・日本を撃破したなかでも「私の意見では、優勝候補は日本、韓国、オーストラリア、イランの4チームだ。その中の1つ日本に勝った。素晴らしい相手でスペインやフランスなど重要なところでプレーしている素晴らしい選手が揃う。イラン、韓国、オーストラリア、この4チームが優勝候補だよ」と平静を保った。(FOOTBALL ZONE編集部)