ダカールラリー、第11ステージ。トラブルで停止したバーレーン・レイド・エクストリームのセバスチャン・ローブのマシン(2024年1月18日撮影)。(c)PATRICK HERTZOG / AFP

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【AFP=時事】ダカールラリー(Dakar Rally 2024)は18日、第11ステージが行われ、四輪部門ではバーレーン・レイド・エクストリーム(Bahrain Raid Xtreme)のセバスチャン・ローブ(Sebastien Loeb、フランス)がメカトラブルで1時間以上の足止めを食らい、大会初制覇の望みが消滅した。

 対照的に、オーバードライブ・レーシング(Overdrive Racing)のゲラン・シシェル(Guerlain Chicherit、フランス)が好調を維持し、最終日を前に区間2連勝を飾った。チームメートのギヨーム・ド・メビウス(Guillaume de Mevius、ベルギー)が5分32秒差で2位に入った。

 世界ラリー選手権(WRC)9連覇の実績を持つ一方、ダカールでは過去2年連続で総合2位のローブはこの日、総合首位に立つチーム・アウディ・スポーツ(Team Audi Sport)のカルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)と約13分差でスタートした。

 しかしながら、サウジアラビアのウラー(Al-Ula)からヤンブー(Yanbu)の競技区間480キロで行われ、大会2週目の重要な鍵を握るとみられる今ステージの132キロ付近でマシンが停止。ココ・ドライバーのファビアン・ラーキン(Fabian Lurquin、ベルギー)とともに単独での修理は不可能だった。

 他のチームなどから助けを借りてレースを再開したものの、ローブはこの大幅なタイムロスにより総合ではサインツから約1時間36分遅れの3位に後退。ド・メビウスが同1時間26分差の2位に浮上した。

 一方、サインツはトップと5分35秒差の区間3位でフィニッシュ。最終12ステージで大きな技術的トラブルに直面しなければ、2010年、18年、20年に続く総合優勝まで約24時間に迫った。

 二輪部門ではヒーロー・モトスポーツ・チーム・ラリー(Hero MotoSports Team Rally)のロス・ブランチ(Ross Branch、ボツワナ)が今大会2勝目を挙げ、総合優勝にわずかな可能性を残した。モンスターエナジー・ホンダ(Monster Energy Honda)のリッキー・ブラベック(Ricky Brabec、米国)を32秒差の2位に抑えたものの、総合では首位のブラベックと10分22秒差の2位で区間175キロの最終ステージに臨む。

【翻訳編集】AFPBB News

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