引退会見に出席した小野は、報道陣からの質問に丁寧に答えた。写真:永島裕基

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 プロキャリアに終止符を打った小野伸二。12月3日に行なわれた現役ラストマッチでは、限られたプレータイムのなか、持ち前のテクニックを随所に披露し、スタジアムに詰めかけた大観衆を魅了した。

 試合後の引退会見では、報道陣の様々な質問に一つひとつ丁寧に答えた。そのなかで、自身が思うピークはいつだったかを問われると、こう回答した。

「しいて言えば、高校生ぐらいが一番ピークだったのかなと思っています。今みたいにSNSが発達している時であれば、もっと良いプレーを皆さんに見せられたのかなと思います」
【動画】「ありがとう稀代のファンタジスタ」小野伸二、現役最後の日
 また、心残りはあるかと訊かれると、これも10代の頃を振り返る。

「プロになる時の自分に、『もっともっと努力しろ』と伝えたいということですかね」

 この発言に対し、小野が常々「満足したら終わり」という趣旨の発言をしていたことに通じるのかと確認されると、「そうですね」と44歳のファンタジスタはうなずいた。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)