Microsoftは10月4日(米国時間)、「Visual Studio Code September 2023」において、「Visual Studio Code 2023年9月リリース(バージョン1.83)」について発表した。このリリースにはアクセシビリティの向上からPythonデバッガの新機能までユーザエクスペリエンスを向上させる機能の追加が行われている。

Visual Studio Code September 2023

「Visual Studio Code 2023年9月リリース(バージョン1.83)」における主なハイライトと新機能は次のとおり。

アクセシビリティの改善 - プルリクエストのコメントとGitHub Pull RequestsおよびIssues拡張機能のアクセシビリティを改善。スクリーンリーダユーザーはエディタがコメント範囲を含んでいると通知対象となる。新しいアクセシビリティヘルプダイアログはコメントスレッドと範囲間のナビゲーションのコマンドに洞察を提供する

コマンドパレットの検索の改善 - 「類似のコマンド」リストが新しく導入されコマンドを見つけやすくなった。正確なコマンド名を覚えていなくても、この機能を利用してコマンドを見つけることができる

プロファイルへのカスタムアイコンの追加 - プロファイルにカスタムアイコンを追加できるようになり、アクティビティバーに表示されるようになった。アクティブなプロファイルをすばやく識別するのに便利な機能

エディタタブの高さのコンパクト化 - エディタ領域を大きくするためにエディタタブの高さを縮小するオプションを提供

ピン留めされたエディタ行の専用化 - ドラッグ＆ドロップでピン留め/ピン留め解除をサポートする新しいエディタタブ行を追加

ノートブック内のシンボルへの移動 - ノートブック内のコードシンボルに素早くナビゲートする機能を追加

Pythonデバッガの更新 - システム/ライブラリコードにステップインするかユーザーコードだけにステップインするかを設定する新機能を追加

GitHub Copilot (プレビュー版) - 現在のフレームワークとプロジェクト規約に基づいたテスト生成に対応

これらの新機能と改善は、開発者がVisual Studio Codeを使用する際の効率と利便性を高めるものとなる。特にアクセシビリティの向上はスクリーンリーダを利用する開発者にとってプルリクエストとコードレビューのプロセスをよりスムーズにする可能性がある。また「類似のコマンド」リストはコマンド名の正確な記憶が曖昧なユーザーでも必要なコマンドを効率的に見つけられるようになり、作業効率が改善することが期待される。

新しいカスタマイズオプションは開発環境のユーザエクスペリエンスとパーソナライゼーションを向上させる可能性があり、特にプロファイルのカスタムアイコンの追加はアクティブなプロファイルを一目で識別するのに役立つものとみられる。