「to = 〜へ」と覚えては英語は話せない!? part 2 コアで覚える英語 - 前置詞 (14)

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 今回も前回に引き続き、「toのコア」を紹介する。

【前回は】「to = 〜へ」と覚えては英語は話せない!? part 1 コアで覚える英語 - 前置詞 (13)

■toのコア

 toのコアは、「〜に向いて」である。forとの違いは「toは到達点を含む」という点である。詳細は前回を参照頂きたい。

■方向と到達点を表す

 日本人にとって最も一般的なtoの解釈と言えるだろう。

例)・I have often been to India.「インドへはたびたび行ったことがある」・She sent a present to him.「彼女は彼にプレゼントを送った」

■範囲・限界を表す

 そのコアから到達点、つまり「どこからどこまでか」を表す。

例)・from beginning to end「初めから終わりまで」・count from one to thirty「1から 30 まで数える」・to this extent「そのこの程度まで」・I can show you to the best of my knowledge.「知っている限りで教えるよ」

■「結果」を表す

 何かの状態・状況が到着する地点、つまり「結果」を表す。

例)・I was bored to death.「死ぬほど退屈だった」・To my surprise, I won a lottery ticket!「驚いたことに宝くじが当たったよ」

1つ目の例文は退屈な状態が死という結果に至る程である、つまり「死ぬほど退屈」ということを意味する。

■「結合」を表

 物が物に到達するということから「くっつく・結合する」を意味する。

例)・Attach your photo to your application form.「写真を申請書に添付する」

■「対比」

 前回説明したように単に向きを示すだけでなく、ある対象に対して向き合っている(相対関係)ことも表す。

例)・Giants beat Tigers 3 to 1.「ジャイアンツがタイガースに3対1で勝った」

 forとtoはコアが似ているため混同しやすい。まずはフレーズをそのまま覚えるのが早い。そうすることで徐々にそのコアを体得することができるだろう。