日本レースクイーン大賞2023新人部門グランプリ
木村楓さんインタビュー(後編)

◆木村楓さん・前編>>幼稚園の先生がなぜレースクイーンに?「茨城からアテもなく東京に...」

 2010年から始まった「日本レースクイーン大賞」は、いまや全国のレースクイーンが目指す憧れの舞台。その煌びやかな場所で、スーパーGTに初登場したレースクイーンたちの「No.1ルーキー」を決定するのが新人部門グランプリだ。

 新人部門グランプリは、まさに「トップ・レースクイーン」の登竜門。その栄えある称号を手にした木村楓(きむら・かえで)さんとは、どんな女性なのか──その魅力に迫る。

◆「元・幼稚園の先生」レースクイーン木村楓さん・幼少期〜女子高生〜幼稚園先生時代〜フォトギャラリー(83枚)>>

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元幼稚園の先生だった木村楓さんはなぜレースクイーンに?

── さて、ようやく手に入れたレースクイーンとしての日々。最初は現場で右も左もわからなかったと思いますが......。

「はい。業務内容がまったくわからないなか、レースの日は本当にランチを食べられないぐらいハードスケジュールなんです。ステージだったり、物販サイン会だったり......盛りだくさん。

 でも、大変ですけど、先輩たちの信念や誇りを持った仕事ぶりを間近で見て、本当に勉強になっているんです。『人生が180度変わった』といっても過言ではないぐらい充実していますし、今まで色のなかった風景がパッと明るくなった感じなんです。だから大変だと思えることが、大変だと感じないぐらい」

── すごいリア充ぶりですね。『D'stationフレッシュエンジェルズ』では、歌やダンスにも挑戦していますね。

「そうなんです。だけど最初、マネジャーさんから『歌やダンスできる?』って訊かれて、本当はできないんですけど、フレッシュエンジェルズになりたかったので『できます!』って答えてしまったんです。そこから本気で取り組んだんですけど、最初はぜんぜん踊れなくて......。

 でも、ほかのメンバーが忙しいスケジュールのなか、笑顔で熱心に教えてくれたので、何とかできるようになりました。本当にありがたかったです」

── レースクイーンとして一番好きな業務は何ですか?

「やっぱり、ファンの方々がいないと続けられない世界なので、みなさんと話している時間や撮影会がすごく楽しいです。あと、レースクイーンになってからレースが好きになりました!」

── レースのことはレースクイーンになってから勉強したんですか?

「はい。レース雑誌を買って、マシンのことやレーサーのお名前、スポンサーさんのことなど、自分でノートに全部書き出して勉強しました」

── 初めてサーキットに行った時、どんな印象を持ちましたか?

「最初はもう、驚きばかりでした。想像していた10倍ぐらいの速さでマシンは走っているし、エンジンの音もすごいですし。その臨場感も含めて、とにかくビックリしました。

 サーキットではチームが一丸となって、緊張感のある何とも言えない空気がありました。チームワークを大切にして活動しているので、もっともっと応援したいと思います」

── レースクイーン1年目だと、認知してもらうまで時間がかかったんじゃないですか。

「そうですね。『SARDイメージガール』や『D'stationフレッシュエンジェルズ』は人気ユニットなので、たとえば撮影会でメンバーと一緒に活動していると、先輩方の前には行列ができているのに、私のところには1〜2人しかいなくて、それは最初ちょっとつらかったですね。

 ファンの人数はわかりやすく目に見えるものなので、『私のところに誰も来なかったらどうしよう......』と毎日不安に思っていました。ただ、それを先輩方に相談すると『最初は誰もが通る道だよ』って言ってくれて、心が救われました」

── しかし今では、レースクイーンの新人部門グランプリ。まわりの反応もかなり変わってきたんじゃないでしょうか。

「はい、変わりました! この前レースに行った時もファンの方々からたくさん『おめでとう!』と言ってもらえて、とってもうれしかったです」


幼稚園の先生だった時の木村楓さん

── ファン投票あっての新人賞ですから、支えてくれる人たちに感謝ですね。

「本当ですね。新人賞の期間中は毎日ライブ配信をしていたので、そこで私のことを知ってくれた人が多かったみたいです。コツコツやってきてよかったなって思いました」

── 幼稚園の時も人気の先生だったと思いますが、あの熱がまた戻ってきたような?

「戻ってきましたね(笑)。私のファンネームは『かえぴょん幼稚園』というんですけど、ファンのみなさんを"大きな園児"だと思っています(笑)」

── ここだけは負けない、という武器はありますか?

「真面目に頑張れるところですね。目標に向かって、前だけを見て走り続けられること。ただ、真面目なところは認めてもらっているんですけど、逆にキャラクターみたいなのがないんですよね。キャラを見つけたいなって思っているんですけど」

── しかし、無理やりキャラ作りしても限界がきますからねえ。

「そうなんですよねえ(苦笑)。そこはちょっと今後の大きな課題です」

── でも、その真面目なキャラクターにファンの方々は惹かれていると思いますよ。

「それだとうれしいですね。レースクイーンになる前は『ファンの方々と仲良くなれるのかな』って心配していたんですけど、今では私を支えてくれる大事な存在です。

 新人賞を目指す時は当初、チームのためや事務所のために頑張ろうって思っていたんです。だけど、ファンの方々の応援や後押しを感じるようになって『絶対に結果を出そう』って思えたんです。みなさんの応援がなかったら途中でリタイアしていたでしょうし、本当に力が湧きました」

── 一念発起し、幼稚園の先生からレースクイーンへ。木村さんを見ていると、信念や行動力の大切さをとても感じます。

「自分でもそう思っています。新人賞という結果を出すことはできましたが、憧れている先輩たちのようになるために、もっと努力していきたいですね」

── 今後の目標は?

「レースクイーンにこだわって活動していきたいので、トップのレースクイーンになることですね」

── レースクイーンの方のなかには将来的にタレントや女優を目指す人もいますが、木村さんにはそういった意思は?

「芸能の世界には興味がないので、脇目も振らず、この道を究めたいです(笑)」

── ストイックですねえ。では、いずれは頂点である『日本レースクイーン大賞』のグランプリを狙うということですね。

「もっと自分に自信がついて『ここだ!』って思えるタイミングが来たら、死ぬ気で頑張りたいです。今のところ頑張れることはSNSとライブ配信なので、地道に毎日できるようにしたいと思っています。ぜひみなさん『かえぴょん幼稚園』に入園していただけたらと(笑)」

── 体が資本ですら、くれぐれも体調には気をつけてくださいね。

「とにかく、いっぱい食べて、たくさん寝るようにします。特に夜は仕事のために極力、家にいるようにしているんです。だから私のことを夜、外で見かけることはないと思いますよ(笑)」

── 365日・24時間、レースクイーンなんですね。

「はい! すべてはレースクイーンを究めるため、今後も頑張っていきますので、よろしくお願いします!」

<了>

◆「元・幼稚園の先生」レースクイーン木村楓さん・幼少期〜女子高生〜幼稚園先生時代〜フォトギャラリー(83枚)>>


【profile】
木村楓(きむら・かえで)
12月3日生まれ、茨城県出身。血液型=A型。身長168cm。B=80・W=59・H=89。趣味・特技=犬の散歩、料理。SNS=X(@p_kaepyon)、Instagram(@k._.k5656)