「Cinebench」は3DCG作成アプリ「Cinema 4D」のレンダリングエンジンを用いてマシンの性能を計測できる無料ベンチマークアプリです。従来のCinebenchはCPUの性能測定にのみ対応していましたが、2023年9月5日(火)に登場した「Cinebench 2024」ではGPUの性能測定も可能になりました。そこで、実際にCinebench 2024を使ってGPUの性能を測定する手順を確認してみました。

Maxonは、Cinebench 2024を発表

https://www.maxon.net/ja/article/maxon-introduces-cinebench-2024

Cinebench 2024はWindowsとmacOSに対応した無料ベンチマークアプリです。今回は「Intel Core i7-6800K」と「NVIDIA GeForce RTX 3060」を搭載したWindowsマシンの性能をCinebench 2024で測定してみます。なお、Cinebench 2024を用いてWindowsマシンのGPU性能を測定する場合、「AVX2対応CPU」と「CUDAコンピューティング能力5.0以上で、VRAM容量8GB以上のNVIDIA製GPU」もしくは「Navi世代またはVega世代以降で、HIP機能を搭載し、VRAM容量8GB以上のAMD製GPU」が必須なので注意。詳しい要件は技術情報ページに記されています。

まずはCinebench 2024をダウンロードするべく、以下のリンク先から配布ページにアクセスします。

Cinebench Release 23 Installers - Maxon

https://www.maxon.net/ja/downloads/cinebench-2024-downloads

配布ページにアクセスしたら「DOWNLOAD CINEBENCH 2024」をクリック。



続いて「CINEBENCH 2024 FOR WINDOWS X86_64」をクリックするとCINEBENCH 2024の実行ファイルを格納したZIPファイル(ファイル容量:1.30GB)のダウンロードが始まります。



ZIPファイルのダウンロードが完了したらWindowsの標準機能や「Explzh」などの対応アプリを用いて解凍します。



解凍後のフォルダは「ディスク上のサイズ」が2.38GBにまで増大するので、ストレージの空き容量に注意。



Cinebench 2024を起動するには、解凍後のフォルダ内にある「Cinebench.exe」をダブルクリックします。



Cinebench 2024の初回起動時は、画面中央にライセンスに関する確認事項が表示されます。



確認事項をよく読んだら「Accept」をクリック。



これでCinebench 2024を使えるようになりました。



GPUの性能を計測するには画面左上のGPUと記された欄にある「Start」をクリックします。



すると、画面右側で画像のレンダリングが始まります。レンダリングは10分間繰り返し実行されます。



10分経過後に「10分経過時点でレンダリング中の画像」が最後までレンダリングされたら測定完了です。



測定が完了すると、画面左上にGPUの性能スコアが表示されます。今回測定した環境では7920点でした。また、画面左下には別構成のマシンとの性能比較がランキング形式で表示されます。