遠藤航は「クロップのジレンマを解決する」 リバプール加入の背景に英注目「日本のボディーガード」
守備的MFの補強が急務のリバプールが遠藤航に白羽の矢
イングランド1部リバプールは、ドイツ1部シュトゥットガルトに所属する日本代表MF遠藤航の獲得が決定的となった。
急転直下の移籍が実現間近となっているなか、英メディアは「ワタル・エンドウは何者?日本のボディーガードに入札」と見出しを打ち、「クロップの中盤のジレンマを解決する即効性をもたらすだろう」と期待を寄せている。
リバプールは昨季、シーズンの大半で不振に陥り、プレミアリーグを5位で終えていた。中盤の刷新が求められているなか、主将のMFジョーダン・ヘンダーソン、主力のMFファビーニョがサウジアラビアへと移籍。しかし、ブライトンのMFモイセス・カイセド、サウサンプトンのMFロメオ・ラビアはクラブ間合意まで取りつけたものの、個人合意には至らずに、獲得は失敗に終わっていた。
新シーズンは開幕するも守備的MFが不在の危機に直面していたなか、現地時間8月16日に急転直下で遠藤への正式オファーが取り沙汰され、獲得が決定的な状況に。イングランドでは一斉に遠藤のリバプール加入のニュースが報じられた。そんななか、英メディア「スポーツ・バイブル」は「ワタル・エンドウは何者? 日本のボディーガードに入札」と見出しを打ち、「ボディーガードのあだ名を持つ30歳について知っておくべきことがある」と取り上げている。
記事では、リバプールが遠藤に白羽の矢を立てた理由について、これまで交渉を進めていたアンカー選手の獲得がことごとく不成立に終わっていた背景に触れつつ、「エンドウは貴重な経験値をチームに提供し、おそらくすぐさまフィットすることも可能で、クロップの中盤のジレンマを解決する即効性をもたらすだろう」と説明している。30歳とベテランの域に差し掛かっている遠藤だが、選手の入れ替わりが激しい今夏のリバプールにおいて、ドイツで培った経験値に期待が懸かっているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)