【海外発!Breaking News】妊娠に気付かなかった女性 腹部の激痛で深夜に目覚め、双子を出産(英)
イギリス在住のある女性は先月5日深夜、腹部の激痛で目を覚ました。あまりの痛みで動くことができず、近くに住む母親に助けを求め、救急車を要請してもらった。そして待機していると、脚の間に小さな頭を感じ、最終的に男児の双子を出産したという。双子を妊娠していたにもかかわらず、女性はまったく気付いていなかったと、イギリスの公共放送『BBC』などが伝えている。
英スタッフォードシャー州ビダルフに住むルーシー・ショウさん(Lucy Shaw、34)は先月5日深夜、酷い腹痛で目を覚ました。胃腸炎でも起こしてしまったのかと思ったルーシーさんは、数時間ひたすら耐えていたが、痛みが引かないため、近くに住む母親に連絡して助けを求めた。
すぐにルーシーさんの家にやってきた母親は、痛みに苦しむ娘の姿を見て、すぐに救急車を呼んだ。母親がオペレーターにルーシーさんの症状について伝えると、オペレーターはより詳しく把握するため「他に何かありませんか?」と尋ねたという。ルーシーさんは「オペレーターの声を聞いて、ふと確認すると頭があるのを感じたんです」と当時を振り返る。ルーシーさんのお腹の痛みは陣痛で、赤ちゃんを出産しようとしていたのだ。
オペレーターに状況を伝えると、力んで赤ちゃんを押し出さないよう、可能な限り耐えるように指示された。「まだ救急車が到着しないと言われて、赤ちゃんを押し出さないように耐えました。オペレーターからは、必要だと感じたら力んで赤ちゃんを押し出さなければいけないとも伝えられました」と、ルーシーさんは当時の様子を語る。
しかし長時間我慢することができず、救急車が到着する前の午前6時、ルーシーさんは母親の助けを得てジェイコブ君(Jacob)を出産した。無事に出産できて一安心と思われたが、これで終わりではなかった。ルーシーさんは双子を妊娠しており、15分後にジャクソン君(Jaxon)が誕生し、到着した救急隊員により取り上げられた。
ジェイコブ君とジャクソン君は妊娠30週で誕生し、体重はそれぞれ3ポンド9オンス(1616グラム)、3ポンド8オンス(1588グラム)の低出生体重児だったため、新生児室で人工呼吸器を装着することになった。新生児科のリー・アボット医師(Lee Abbott)は「病院到着時、2人の身体が冷たく、体温は測れないほど低下していました。血液の酸性度は生存レベルから外れており、血圧も低い状態でした」と振り返る。
ジェイコブ君とジャクソン君は危険な状態だったが、奇跡的に回復し、1週間ほどで自発呼吸が可能になった。リー医師は「2人とも信じられないほど元気になり、まさに奇跡の赤ちゃんですよ。最小限の特別なケアで自宅に帰ることができるはずです」と話している。
双子を妊娠していたにもかかわらず、ルーシーさんはその事実にまったく気付かなかったという。出産直前まで妊娠に気付かない今回のような状況は、“クリプティック・プレグナンシー(cryptic pregnancy)”と呼ばれている。医療関連ニュースメディア『WebMD』では、2500人に1人という割合でクリプティック・プレグナンシーにより出産直前まで妊娠に気付かない女性がいるという調査結果を紹介している。
昨年9月にも、仕事のストレスによる体調不良だと思い込んでいた女性が妊娠していると判明し、その48時間後に出産したケースが話題を呼んでいた。
出産時に大量に出血したルーシーさんも病院へ運ばれたが、順調に回復して、息子2人のお世話を始めた。「最初はあんなに小さい子たちのオムツを変えるだけでも怖かったのですが、新生児科の看護師さんたちのサポートを受けて、すぐにコツを掴めました。突然双子の親になった状況に気持ちが追いついていなかったのですが、スタッフは私がこの子たちの親であると感じられるよう、あらゆる面でサポートし、勇気づけてくれました。息子たちの面倒を見てくれたチームには、感謝してもしきれません」とルーシーさんはコメントを残した。
画像は『University Hospitals of North Midlands NHS Trust 2023年8月7日付Facebook「Family praise neonatal unit for “amazing” care」』『BBC 2023年8月8日付「Premature twins born after Biddulph mum thought she had bug」(UNIVERSITY HOSPITALS OF NORTH MIDLANDS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
英スタッフォードシャー州ビダルフに住むルーシー・ショウさん(Lucy Shaw、34)は先月5日深夜、酷い腹痛で目を覚ました。胃腸炎でも起こしてしまったのかと思ったルーシーさんは、数時間ひたすら耐えていたが、痛みが引かないため、近くに住む母親に連絡して助けを求めた。
オペレーターに状況を伝えると、力んで赤ちゃんを押し出さないよう、可能な限り耐えるように指示された。「まだ救急車が到着しないと言われて、赤ちゃんを押し出さないように耐えました。オペレーターからは、必要だと感じたら力んで赤ちゃんを押し出さなければいけないとも伝えられました」と、ルーシーさんは当時の様子を語る。
しかし長時間我慢することができず、救急車が到着する前の午前6時、ルーシーさんは母親の助けを得てジェイコブ君(Jacob)を出産した。無事に出産できて一安心と思われたが、これで終わりではなかった。ルーシーさんは双子を妊娠しており、15分後にジャクソン君(Jaxon)が誕生し、到着した救急隊員により取り上げられた。
ジェイコブ君とジャクソン君は妊娠30週で誕生し、体重はそれぞれ3ポンド9オンス(1616グラム)、3ポンド8オンス(1588グラム)の低出生体重児だったため、新生児室で人工呼吸器を装着することになった。新生児科のリー・アボット医師(Lee Abbott)は「病院到着時、2人の身体が冷たく、体温は測れないほど低下していました。血液の酸性度は生存レベルから外れており、血圧も低い状態でした」と振り返る。
ジェイコブ君とジャクソン君は危険な状態だったが、奇跡的に回復し、1週間ほどで自発呼吸が可能になった。リー医師は「2人とも信じられないほど元気になり、まさに奇跡の赤ちゃんですよ。最小限の特別なケアで自宅に帰ることができるはずです」と話している。
双子を妊娠していたにもかかわらず、ルーシーさんはその事実にまったく気付かなかったという。出産直前まで妊娠に気付かない今回のような状況は、“クリプティック・プレグナンシー(cryptic pregnancy)”と呼ばれている。医療関連ニュースメディア『WebMD』では、2500人に1人という割合でクリプティック・プレグナンシーにより出産直前まで妊娠に気付かない女性がいるという調査結果を紹介している。
昨年9月にも、仕事のストレスによる体調不良だと思い込んでいた女性が妊娠していると判明し、その48時間後に出産したケースが話題を呼んでいた。
出産時に大量に出血したルーシーさんも病院へ運ばれたが、順調に回復して、息子2人のお世話を始めた。「最初はあんなに小さい子たちのオムツを変えるだけでも怖かったのですが、新生児科の看護師さんたちのサポートを受けて、すぐにコツを掴めました。突然双子の親になった状況に気持ちが追いついていなかったのですが、スタッフは私がこの子たちの親であると感じられるよう、あらゆる面でサポートし、勇気づけてくれました。息子たちの面倒を見てくれたチームには、感謝してもしきれません」とルーシーさんはコメントを残した。
画像は『University Hospitals of North Midlands NHS Trust 2023年8月7日付Facebook「Family praise neonatal unit for “amazing” care」』『BBC 2023年8月8日付「Premature twins born after Biddulph mum thought she had bug」(UNIVERSITY HOSPITALS OF NORTH MIDLANDS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)