イングランド代表のMFオーウェン・ハーグリーブスは、ドイツ・ワールドカップ以降、代表招集が見送られているデイビッド・ベッカムについて、「必要な戦力」との考えを明らかにした。

 スティーブ・マクラーレン監督の就任後、スリーライオンズの中盤に不可欠な存在となったハーグリーブス。しかし先日、所属のバイエルン・ミュンヘンで骨折の重傷を負い、11月までの戦線離脱が濃厚。また、同時にトッテナムのMFアーロン・レノンも負傷で、イングランド代表のMF陣は手薄な状況に。そこで、10月のEURO2008予選の2試合(マケドニア戦とクロアチア戦)に、ベッカムの再招集が実現するとの噂が浮上している。これについて、ハーグリーブスは、元キャプテンの復帰を歓迎すると語る。

「デイビッド・ベッカムに対して、ドアはつねに開けられているはず。今のところ、監督の構想には入っていないみたいだけど、彼を完全に候補から外すことなんて出来ないと思う。これまで、計り知れないほどの貢献をしてきた選手だし、彼の力はまだまだプラスになるはずさ。もちろん、決めるのは監督だけどね」

 また、この守備的MFは、負傷直後にベッカムから励ましの電話を受けたことに驚いたという。

「ケガの後、デイビッドから直接電話があったみたいで、留守電が残されていた。あんなスターが僕の状態を心配してくれるなんて、何だか不思議な気分だったよ。とにかく、今はケガを治すことだけを考えるよ。すこし休んで、前より強くなって復帰するつもりさ」

 新生イングランドの“核”ともいえるハーグリーブスから、得意のマメなフォローで支持を取りつけたベッカム。新監督の信頼を勝ち取るため、元キャプテンの人望を生かして、外堀を埋める作戦に出たようだ。