ASUSが「電源ケーブルを一切排したGeForce RTX 4070」を2023年秋から生産予定
ハードウェア系ニュースサイトのExtremetechによると、PCパーツメーカーの間で「ケーブルレス」がブームになっているそうで、2023年6月上旬に台湾で開催されたコンピューター関連見本市「COMPUTEX TAIPEI 2023」では、数社のメーカーがケーブルをまとめやすいように設計されたマザーボードやグラフィックボードを展示していました。その中の1社であるASUSは「補助電源ケーブルを一切なくしたGeForce RTX 4070搭載グラフィックボード」を発表しており、反応が好意的だったことから2023年秋から生産を開始することを明らかにしました。
https://wccftech.com/asus-connector-less-geforce-rtx-4070-gpus-mass-production-fall-white-variant-revealed/
Asus to Begin Production of Cable-Free GPUs This Year | Extremetech
https://www.extremetech.com/gaming/asus-to-begin-production-of-cable-free-gpus-this-year
高性能なGPUを搭載したグラフィックボードは通常、補助電源としてケーブルで別途電力を供給する必要があります。ASUSがCOMPUTEX TAIPEI 2023で展示したGeForce RTX 4070搭載グラフィックボードは、独自スロットを使用することで補助電源ケーブルを必要としないデザインになっていることで話題になりました。
これがASUSの発表したGeForce RTX 4070搭載グラフィックボード。
背面はこんな感じ。見た目は一般的なグラフィックボードとほとんど違いがありません。
決定的に違うのが端子部分。PCI Express Gen 4.0 x16の接続端子と別に、独自の端子が存在しています。
端子部分にズームした写真が以下。これはASUSが独自に開発した16pinの端子で、最大600Wの電力を供給できるそうです。なお、この電力供給端子の規格名は明らかにされていませんが、デモで展示されていたグラフィックボートとマザーボードには「GC_HPWR」というコードネームを記したラベルが貼られていたそうです。
この電源ケーブルレスのグラフィックボードを使用するには、もちろん接続するマザーボード側にGC_HPWRのポートが搭載されている必要があります。
ASUSはCOMPUTEX TAIPEI 2023でのデモ用に、このGC_HPWRのポートを搭載したZ790 TUF ゲーミング マザーボードを展示しました。ASUSによると、このデモに対する反応が非常に好意的だったことから、2023年秋からGC_HPWRを搭載したグラフィックボードとマザーボードの生産を開始するとのこと。まずは少数を生産して市場の反応を見てから、さらなる生産体制に移るそうです。