久留里線沿線を完全スルー 国道410号「久留里馬来田バイパス」工事大詰め 圏央道から丘陵ぶち抜き南房総へ
だいぶできてました。
南房総へのアクセス路になる圏央道〜国道410号ルート
千葉県のJR久留里線に並行する国道410号のバイパス「久留里馬来田バイパス」の全線開通へ向けた工事が大詰めを迎えています。未開通部は2023年度の供用予定です。
久留里馬来田バイパスの未開通部(君津市大坂)。丘陵を切り開いた快走路が形作られている(乗りものニュース編集部撮影)。
国道410号は袖ヶ浦市から房総半島の中央部を南北に横断、半島南端の千倉、白浜を経て館山市に至る路線です。このうち、JR久留里線に並行する袖ケ浦市から君津市の山間部にかけて計画されている15.7kmのバイパスが「久留里馬来田バイパス」で、1985年度に事業化され、今年度に38年越しの全線開通が予定されています。
このバイパスは圏央道の木更津東ICが接続しています。現410号「久留里街道」の西側に並行して、木更津東ICから田園地帯をまっすぐ南下する快走路が続き、君津市向郷にある農業複合施設「愛彩畑」で行き止まりになります。その先、3km強の未開通部が最後の区間となっています。
ここが開通すると、小櫃川東岸の尾根を行く狭隘な久留里街道に対し、小櫃川西岸の丘陵部を貫くバイパスが完成。こちらへ交通が分散され、久留里市街地などの安全性が向上するとされています。
バイパス区間から先の410号は、鴨川行きの高速バスなどが通る県道24号より西側の尾根を縦貫して、鴨川市西部の長狭地区や南房総市へと続いています。このため、圏央道と連携した新たな周遊ルートの確立も期待されています。